2011年3月期の営業利益を上方修正
電通は10日、2011年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8305億円(従来は1兆8206億円)、営業利益を517億円(同475億円)に上方修正した。一方、純利益は190億円(208億円)に下方修正した。10年4~12月期の連結決算の内容を反映した。
4~12月期は売上高が前年同期比11.1%増の1兆3486億円、営業利益が86.2%増の353億800万円、純利益が55.3%減の87億1000万円だった。企業の出稿意欲回復の恩恵を受けた一方で、のれん償却額や投資有価証券評価損などを特別損失として計上した。
単体の広告事業では、新聞が3.1%増、テレビが6.8%増など好調。テレビのうち、スポット収入は11.9%と2ケタ増となった。一方、雑誌(9.5%減)、ラジオ(4.4%減)は苦戦した。インタラクティブメディアは39.6%増。
業種別は、情報・通信が21.6%増、飲料・嗜好(しこう)品が6.9%増、化粧品・トイレタリーが17.6%増、金融・保険が14.5%増などとなった。
主な子会社の4~12月期売上高は、北海道・東日本など地域で広告事業を行う5社合計が10.1%増、電通テックが9.2%増、サイバー・コミュニケーションズが18.4%増など。