広告の発展、向上に貢献した業績を顕彰する「白川忍賞」(主催=東京広告協会)が23日、東海林隆・博報堂DYホールディングス相談役(写真上)に贈呈された。同日開催の東京広告協会総会で贈賞式が執り行われた。東海林相談役はクリエーティブディレクターとして活躍。博報堂生活総合研究所の初代所長など要職を歴任した後、博報堂社長、会長を務めた。博報堂DYメディアパートナーズの設立にも尽力した。
東海林相談役は受賞の挨拶で、「景気が明るくなってきた印象はあるが、まだ行き先はわからない。さらに消費を促すためには広告や情報の活性化が必要」と会場に呼びかけた。また、「広告が面白くなるためには、作り手が楽しまなければ」と続けた。
今回の白川忍賞は、特例として「特別功労賞」が設けられ、協会事業である「大学生広告制作講座」の指導チームに贈られた。同チームを代表して登壇した博報堂の細井聖氏(写真下)は「20年ほど続けており、のべ千数百人の学生が広告制作の基本に触れた。若い人たちが広告制作を学ぶことで、業界全体の力となれば」と挨拶した。同チームには、博報堂の20~30歳代のクリエーターが携わり、過去には永井一史氏が講師を務めた。