ビデオリサーチ(VR)が24日発表した2010年の年間テレビCM露出量調査によると、関東・関西・名古屋の3地区で番組CM(タイム枠)は09年を下回った一方、スポットCMは前年超えとなり、CM総出稿量では09年を上回った。10年に最も多かった商品カテゴリーは、3地区いずれも携帯サイトなど「通信・Web系サービス」で、前年比2倍を超えた。ほか「普通乗用車」、ファストフードを含む「飲食業」「化粧品総合」「学校」などが伸ばした。地区別では、関東が「生命保険」「コーヒー」、関西が「化粧品総合」「学校」、名古屋は「生命保険」「損害保険」、DVDレンタルや法律事務所を含む「その他」が伸びた。
タレント別CM露出量(タイム、スポット)は、関東と名古屋で俳優の加藤清史郎が1位。主要な出演CMはトヨタ自動車で、名古屋では大幸薬品のCMも目立った。関西では2位だった。女優の上戸彩は、関西で1位のほか、関東、名古屋で2位。ソフトバンクモバイルのほか、関東ではAOKIホールディングス、関西では大阪ガス、名古屋ではAOKIに加え、アパマンショップが目立った。3位は地域ごとに分かれ、関東ではプロゴルファーの石川遼選手、関西では俳優の唐沢寿明、名古屋では女優の宮﨑あおい。それぞれの主要出演CMは、石川選手がパナソニックやハウス食品、唐沢が関西電力系の通信会社ケイ・オプティコム(大阪市)、宮﨑が中部電力だった。