日本アドバタイザーズ協会(JAA)は25日、都内で開いた通常総会で、西室泰三理事長(75=東芝相談役)が任期満了に伴い退任し、後任として佐治信忠・サントリーホールディングス社長(65)が理事長に就任した。
佐治理事長はパーティーの席上で、「広告の質の向上と量的拡大で、日本経済の発展に貢献していきたい」とあいさつ。また、「日本が元気であるためには、広告が元気である必要がある。そのためにはもっとお金(宣伝費)を使わないといけない」と力強く呼び掛けた。
佐治氏は8代目の理事長となる。サントリー出身の理事長は2代目の平井鮮一氏(元常務)に次いで2人目。佐治氏は現役社長として理事長に就く。広告関連団体では、ACジャパン(旧公共広告機構)理事長も務めている。
西室氏は03年に日本広告主協会(当時)理事長に就任し、4期8年務めた。在任中は広告取引の効率性と透明性の必要性を広く訴え、広告主と広告会社との基本契約書のモデル案作成などを推し進めた。
JAAは併せて、東芝出身の小林昭専務理事が同日付で退任し、後任には藤川達夫・前サン・アド社長が就いた。