ジェイアール東日本企画が18日発表した2011年3月の売上高は、前年同月比86.2%の111億8800万円だった。同社の月次売上高は、2010年9月から6カ月連続で前年実績を上回っていたが、3月に発生した東日本大震災の影響を受け2ケタ減となった。
業務別では、テレビ(208.3%)、SP(124.6%)についてはJR東日本やグループの駅ビル「ルミネ」の出稿が後押ししたが、主力の交通広告は震災による東北地方の被害のほか首都圏でも節電で電照看板やデジタルサイネージの消灯を余儀なくされ、64.5%と落ち込んだ。
もっとも、2010年度(10年4月~11年3月)の通期売上高は、前期比101.5%の912億7900万円となり上回った。売上高の約半分を占める交通広告は96.9%だった。