東日本大震災の影響で実施が危ぶまれていた、青森への観光集客施策「デスティネーションキャンペーン」が、予定通り23日から実施される。キャンペーンを主催するJRグループ6社が18日、共同で発表した。期間は7月22日までの3カ月間。
当初からのキャッチフレーズ「行くたび、あたらしい。青森」に、被災地の復興に向けたサブテーマとして「がんばろう日本!がんばろう東北!」を加えた。担当広告会社はジェイアール東日本企画。
「デスティネーションキャンペーン」は、北海道から九州までのJRグループ6社が国内観光需要の創出を目的に共同で行う大規模キャンペーンで、3カ月ごとに地域を移して年間4回程度実施される。JRのほか都道府県や地域観光協会、観光事業者などとタイアップした各種プロモーションが展開されることから、対象地域は2年ほど前に決められ準備が進められる。
主要な交通手段となる東北新幹線は、昨年12月に東京-新青森間の全線開通を果たしたが震災で寸断され、現在は福島-一ノ関間が不通となっている。JR東日本は18日、今月30日ごろに全線運転を再開するとの見通しを発表し、キャンペーンの実施を後押しした。