株式会社博報堂DYホールディングスのグループ横断型組織「博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター(*1)」では、iPhone3G/3GSユーザーから最近発売されたandroid端末ユーザーまでを含めた10~60代男女スマートフォンユーザーを対象に、スマートフォンの購入による行動や生活の変化を把握する調査を実施し、 その実態を分析しましたのでご報告いたします。
全国で実施した調査(2月15~17日/インターネット/全国500名 *2)によると、ユーザーはいつでもどこでもネットにアクセスできる環境や、GPS機能、情報シェアの手軽さなどのスマートフォンの特長を活用することによって、新しい情報行動が生まれていることが明らかになりました。
また、震災後に実施した首都圏での追加調査(4月8~10日/インターネット/首都圏300名 *3)によると、スマートフォンを持つことでSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用も促進されており、その利用率は震災をきっかけに一層高まったことが分かりました。博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターでは今後も、スマートデバイスの普及による生活者の意識と行動の変化を注視し、新しいマーケティングソリューション開発、クライアントのビジネス支援に役立ててまいります。
*1 博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンター
当組織は、スマートフォンやタブレットPCを活用した、新しい広告手法やサービスの開発といったマーケティングソリューションを提案する、博報堂DYグループ横断の組織です。中核事業会社4社(株式会社博報堂、株式会社大広、株式会社読売広告社、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ)だけでなく、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社を始めとしたグループ各社それぞれが、クライアントへのソリューション提供の取り組みやスマートデバイス領域の新サービスの開発を行っております。当組織ではこれらの動きや情報を集約し、グループ内のリソースのみならず、メディア・テクノロジー提供企業・制作会社など外部とのネットワークも活用し、新たな広告手法や効果的なマーケティング手法の開発を推進してまいります。
*2 基本調査(スマートフォン購入によるユーザー行動変化調査)
調査時期 : 2011年2月15-17日
調査地域 : 全国
調査対象 : 高校生~69歳男女のスマートフォンユーザー500名
調査方法 : インターネットアンケート調査
*3 追加調査(震災後に実施した、首都圏スマートフォンユーザーを対象とした追加調査)
調査時期 : 2011年4月8-10日
調査地域 : 1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)
調査対象 : 高校生~69歳男女のスマートフォンユーザー300名
調査方法 : インターネットアンケート調
調査結果
ネット接触と検索行動が変化。
ネット接触の時間と場所が拡大し、検索の回数が増加。「屋外検索」の浸透。
スマートフォンを使うことで、ユーザーがインターネットに触れられる時間と場所が大きく広がりました。それにより、「屋外でネットを見る」「気になることはすぐに検索する」といった新しい行動習慣が生まれています。特に検索行動において、10~20代の活性化が顕著に見られます。
GPS機能により、外出時の行動に変化。
GPS利用頻度が増加。「屋外で検索して行動を決める。
ネット接触と並ぶスマートフォンのもう1つの大きな特徴として、GPS機能の活用が挙げられます。従来型携帯端末でもGPSを使うことはできましたが、パケット通信料への懸念からか、その活用は充分に普及していたとは言えませんでした。しかしスマートフォンを使い始めたことで、64.6%のユーザーが「GPSを利用することが増えた」としています。また、「屋外で検索しながら、行動を決めることが多くなった」も62.0%に達しており、10~30代でその傾向が顕著に見られます。また、アプリ利用者のうち「無料のナビゲーションのアプリ(電車乗り換え、交通案内など)をダウンロードした」も60.6%と高く、スマートフォンとGPS/位置情報の相性の良さが感じられます。