アドビシステムズの電子出版ソリューション「Adobe(R) Digital Publishing Suite」
アドビシステムズ株式会社は、大日本印刷株式会社がアドビシステムズの電子出版ソリューション「Adobe(R) Digital Publishing Suite」を採用し、インプレスグループで山岳・自然分野のメディア事業を手がける株式会社山と溪谷社と共同で制作した女性向けアウトドア季刊雑誌『Hutte(ヒュッテ)』の最新号vol.03のデジタル版を5月9日よりApple iTune App Store を通じて配信することを発表しました。
『Hutte』のデジタル版は、「Adobe Digital Publishing Suite」を利用して制作し、コンテンツ追加型アプリケーション(※)を用いたデジタル雑誌として、国内出版社で初めての発売となります。
『Hutte』は2010年7月に創刊された女性向けアウトドア季刊雑誌です。電子出版の普及が進む中、昨年11月にはDNPと山と溪谷社が共同で試験的にデジタル版を制作しました。DNPと山と溪谷社では、4月26日に発売された『Hutte』vol.03の紙版と同時進行で、紙版のデータを端末の画面サイズに変換するだけでなく、動画やアニメーションなどのインタラクティブな機能を組み入れた独自のデジタル雑誌として再編集した、デジタル版を制作し、紙版とほぼ同時に配信します。
リッチコンテンツを組み込んだデジタル雑誌を制作可能に
出版社や印刷会社はAdobe Digital Publishing Suite を利用することにより、紙媒体と動画やアニメ―ションなどの表現力豊かなリッチコンテンツを組み込んだ電子コンテンツの制作を大幅なワークフローの変更や追加なしに同時に進行することができます。
さらに動画コンテンツやスライドショー、360度ビュー、スライドショー、動画ストリーミング、アニメーション、ハイパーリンクなど、リッチコンテンツに用いられる機能を効果的に使用することができます。さらにインタラクティブ機能を活用することで訴求力の高い広告キャンペーンを実現し、解析ツールのAdobe Online Marketing Suite と連携した効果測定により広告の最適化が可能になることで、広告主企業にも高い付加価値を提供します。
Adobe Digital Publishing Suite Professional Edition ならびにEnterprise Edition を6月上旬から日本市場で提供が開始されます。5月20日から提供が開始されるInDesign(R) Creative Suite(R) 5.5の新たな機能であるFolio Builder ツールとの連携により、表現力豊かでインタラクティブな電子コンテンツを作成し、各種タブレット機器での閲覧に対応します。 DNPと山と溪谷社は今後、電子コンテンツの制作にInDesign CS5.5に移行する予定です。
(※)従来、アプリケーション販売サイト「App Store(アップストア)」では、デジタル雑誌1 冊ごとにコンテンツ販売を行うのが主流でしたが、同タイトルのバックナンバーを探す手間がかかるといった課題がありました。今回のデジタル版『Hutte』は、その課題を解決して、読者は1つのアプリケーションで、同タイトルの好きなバックナンバーを購入することが可能になります。また、「Adobe Digital Publishing Suite」を利用して制作し、同タイトルのバックナンバーを共通のアプリケーションで販売する、“コンテンツ追記型アプリケーション” 形式でのデジタル雑誌の発売は、国内出版社では日本初となります。
アドビ システムズ社について
アドビ システムズ社は、世界を動かすデジタル体験を提供します。アドビ システムズ株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Web サイトに掲載されています