フェイスブックページをカスタマイズ
三科恵三(グラムメディア・ジャパンパートナーリレーションマネージャー)
もはや日本でも無視できない存在のフェイスブック。そこに集まるユーザー(顧客)と企業のブランドや製品との新たなコミュニケーションの場としてフェイスブックページを作る企業が増えている。乱立するフェイスブックページの中で魅力的なサービスを提供し続けるには、ユーザーへの有益な情報発信はもちろん、ブランドイメージを活かしたデザインや、獲得したユーザーの活かし方が重要な課題となるだろう。
こうした課題を抱えるマーケティング担当者にとって、イスラエル発のソーシャルメディア開発会社Socialdexが提供するFanzila(ファンジラ)は有力な解決方法となるはずだ。Fanzilaはフェイスブックページのデザインをカスタマイズできるだけでなく、ブログやフォーラム、ウィキなどのコミュニティ機能を簡単に実装できるサービス。ユーザー参加型のコンテストも可能で、技術的な知識がなくても、ユーザーを巻き込んだ展開を容易に実施できる。
またFanzilaで構築したフェイスブックページは参加者情報を管理できるので、参加者の興味や志向を分析したり、エンゲージメントの強いユーザーを抽出してメールでコミュニケーションするなど、通常のフェイスブックページには用意されていない機能も備える。加えて、同じコンテンツをフェイスブック上だけではなく、別ドメインの自社サイト、モバイルサイトとしても活用できるのも大きな特徴。複数のWEBサイトを限られたリソースで運用するのは至難の業だが、Fanzilaを使うことでユーザーサービス充実の可能性は広がる。
現状ではフェイスブックページだけで展開するFanzilaだが、将来的には他のSNSとの連携も考えているとのこと。実現されれば、複数のSNSを横断するコミュニティサイトを一元的に運用できることになる。日本語への対応は今年の夏頃、年内には日本語での
サービスが開始される予定。Fanzilaの今後の動向に注目だ。
三科恵三の「WEBマーケティング注目事例」(第1回)「コーディネートを楽しみながら商品購入へ」
(みしな・けいぞう)
JAXA、WEB制作会社を経て2008年10月より現職。グラム設立時よりグラムメディアネットワーク参画パートナーの開拓に従事。