GMOインターネットグループは17日、福利厚生の大幅な拡充プロジェクトの第1弾として、社員食堂「GMO Yours」を東京・渋谷の本社内にオープンした。
きっかけは、3カ月に1回行われるグループの全社会議。2010年10月、業績が回復傾向にあることを受け、グループ代表の熊谷正寿氏が利益還元のため何がほしいかを社員に聞いたところ、1位が社食、2位が託児所という結果に。その場で実現を公約していた。
2011年1月、社食プロジェクトは有志の社員8人で発足。熊谷代表は、「社食という概念を捨て、世界一のレストラン、超一流の店をつくる気構えで」と指示したという。
メンバーは、米国シリコンバレーのグーグル、フェイスブック、ツイッターなど世界で話題の社食を中心に、社員に喜ばれる社食についてリサーチ。200近いアイデアを出した。何より「社員が喜んでくれるか。こんな会社で働きたいと思うかを重視した」(広報部)社食には、そのアイデアのうち、「火を使う」など建物のルールなどで実現が不可能なものを除く90%が実現された。
食堂は24時間オープンで社員は無料。同じビルにあるセルリアンタワー東急ホテルのベーカリーから取り寄せる焼き立てパンや本格エスプレッソマシーンのコーヒーを楽しめるカフェコーナー(8時~20時)を併設し、ランチタイム(12時~14時)はビュッフェ形式のランチを提供する。社員の健康を考え、メニューにはすべて、食材の産地やカロリーが表示される。また、残業や夜勤の社員ために、軽食やお菓子を提供するファミリーマートの自販機を備え、24時間無料で利用できる。
6月末から7月にかけては、託児所「GMO Bears」、マッサージ・昼寝スペース「GMO BALIRELAX」も順次オープン予定。