各部門・審査員による寸評
【オンライン広告部門・伊藤直樹氏】
応募作品が年々さびしくなっている。メディア企業の協力も得つつ、作品のレギュレーションを明確にできれば、表現の可能性が見いだせるはず。より豊かで面白い部門として、再度盛り上げていきたい。
【ウェブサイト部門・中島信也氏】
激戦区となった部門だった。訪れた人を楽しませたい、という気概に満ちたレベルの高い作品ばかり。エンターテインメント性が、広告の効果にもつながることをつくづく感じる部門だった。
【アプリケーション部門・河尻亨一氏】
インターネットが普及したとはいえ、アプリケーションはまだ世代間の壁を越えられていない面もあるのでは。それをいかに乗り越えるかもひとつの課題。ネット広告における大衆性とは何か、についても考えたい。
【モバイル部門・伊藤直樹氏】
モバイル広告のトレンドがアプリに移っているため、今年度は少し陰りがあったようだ。本来アウトドアとも連携できるし、インテグレーテッドでも活用できる分野なので期待したい。
【オンラインビデオ部門・中村勇吾氏】
インタラクティブな広告がもてはやされた時代が過ぎ、現在はユーザー側が疲れてしまっている印象。受動的に楽しめる映像作品にまた、光が当たってきているのではないか。能動性と受動性のバランスを取ることが今後の鍵となりそうだ。
【アウトドア部門・福田敏也氏】
TIAAでリアルな場所でのクリエイティブが評価されることに意味がある。この部門には、アウトドアメディアが新たな技術を導く面と、インターネットで終わらず、リアルへ拡張していく面の2つの側面があり、応募作品それぞれにユニークなものが増えている。
【ベストユースオブメディア部門・清水幹太氏】
メディアを使うことそのものを目的にせず、きちんと使いこなしていく作品が、今後も残っていくのではないか。
【インテグレーテッドキャンペーン部門・大岩直人氏】
ここ数年インテグレーテッドの考え方が変わった印象がある。単に多くのメディアを使うだけでなく、商品開発・サービス・アプリを連携させたり、他作品と協力したり、リアルとバーチャルの境界をなくしたりと、統合の手法の鮮やかさが目立ったようだ。
【その他のインタラクティブ広告部門・川村真司氏】
”その他”こそが僕らが手がけるべきテリトリー。毎日登場する新たなテクノロジーをいかに活用して、従来の枠に収まらない作品を作るか。今年はオンラインに収まらないものもあったし、アートと広告のの境目を壊すものもあった。
授賞式で発表された、その他の受賞作品
【スペシャルスポンサーアワード】
[Google Innovative広告部門最高賞]
「ちきゅうどうぶつえん」(博報堂+博報堂アイスタジオ+博報堂プロダクツ+アーキタイプ)
[cciスマートデバイス部門最高賞]
KDDI/Android au
「Puchi Puchi Earth by Android au」(博報堂+スパイスボックス+カイブツ+エイド・ディーシーシー+カタマリ+フューチュレック)
[Microsoft Advertising リッチメディアクリエイティブ部門最高賞]
日本マイクロソフト/Kinect for Xbox360
「Welcome to Kinect」(トリプルセブン・インタラクティブ+博報堂DYインターソリューションズ+オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン)
【One Show Interactive特別賞】
[The Best of the Best]
ユニクロ(ファーストリテイリング)/ユニクロ全商品
「UNIQLO LUCKY LINE」(電通+電通テック+ザ・ストリッパーズ+ワン・トゥー・テン・デザイン+S2ファクトリー)
※ the Best of Websiteも受賞
[the Best of Mobile Application]
ドミノ・ピザ ジャパン「Domino’s App」(博報堂+カヤック+A.C.O.)
[the Best of Intergrated Campaign]
アディダス ジャパン/adidas football
「adidas SKYCOMIC」(TBWA\HAKUHODO+FORMES)
[the Best of Ad and Other Categories]
SOUR「映し鏡(Mirror)」(川村真司+清水幹太+Saqoosha+大野大樹+村上悠馬)