札幌で、ホテルと警察機関が協力して交通安全運動に取り組む。
札幌方面中央警察署(以下、中央署)の「夏の交通安全運動」に協力し、キャンペーンを実施するのは札幌グランドホテル。15日から31日までのキャンペーン期間中は、ホテル内のパン屋やバーで、「ゆっくり走ろう!かめパン」や、「ルールを守って!信号機ドーナツ(抹茶・メロン・イチゴ)」、「飲酒運転撲滅!信号機のカラーイメージしたノンアルコールのシグナルカクテル」をそれぞれ提供し、ホテルをあげて交通安全運動を盛り上げる。
「日頃から中央安全運転管理者協会など、様々な団体に加盟し、社内の交通事故防止や地域の交通安全活動に取り組んできた。夏は観光客をはじめ多くの人がホテルに訪れる時期で、発信力が高いことを生かしたい」(広報担当)。
同ホテルでは5月、札幌駅前地下通路と直結する部分にあるイベントホールをリニューアルオープン。6月には、北海道赤十字センターに協力し、献血会場としても使用された。「半公共のスペースを生かし、ホテルの売上に直接結びつくようなものだけでなく、地域に密着した活動ができないかと考えていた」(広報担当)。
今回のキャンペーンに合わせ、ホールではパトカー、白バイの展示や、交通安全に関するビデオの上映等の啓発イベントを、24日に開催する。
キャンペーン開始に先立ち、13日には中央署の松原宏伸署長とホテル総支配人の須田貞則氏が共同記者会見に臨んだ。ホテルで開催するキャンペーンの概要説明のほか、キャンペーン後も、中央署と同ホテルが連携して交通安全啓発活動等に取り組む、として調印式も行った。
実際、ホテルではキャンペーン終了後も、警察が発行するマナー啓発のチラシやポスターをホテル内に掲出していく予定で、「レジャー業に従事する者として、多くの方に安心・安全にレジャーを楽しんでほしい」(同)としている。