先日、ツイッター上でこんな海外の記事を発見しました。
『$80 Android Phone Sells Like Hotcakes in Kenya, the World Next?』
「ケニアで80ドルの激安Android(アンドロイド)端末が大変売れていますよ!」
と、そんな感じですね。
そして、この初動を僕は現地のケニアにいた時に感じていました。
僕がケニアにいた時は5月だったのですが、その当時で大体90ドル弱でその激安アンドロイド端末が売られていたのです。その注目の端末は日本でも一部の人に話題になったIDEOSというブランドで、Huawei(ファーウェイ)という中国メーカーです。
つい先日、サムスンが新たに4種類のGalaxyシリーズを投入しました。エントリーモデルの端末がありますが、おそらくこの端末は対IDEOSも意識しているのではないでしょうか?
IDEOSは80ドルとはいえ、ケニアの一部の人を除けば大金であることは間違いありません。
東アフリカを歩いた僕の肌感覚ですが、皆、携帯端末は800円~3000円くらいがいいところです。
そして基本すべてSIMロックフリー端末です。SIMロックが基本であるのは先進国や、iPhoneなどのような高級端末ぐらいじゃないでしょうか。
そして、これはアフリカに限った話ではありません。
フィリピンや中南米の国の多くも同じようなシチュエーションなのです。
そういった国々に低価格帯のアンドロイド端末がどんどん普及していくのでしょう。
ここで気を付けないといけないのは、やはり低価格であるためか、スペック自体も高くは無いという点。そして、国によっては携帯電話インターネットの通信環境が良くないところもあります。
そういった環境下でも、十二分に動くようなスマートフォンアプリ。
これからグローバル展開をしていく際にはひとつ指標に入れておきたいポイントだと思います。
ちなみに大ヒットアプリのアングリーバードですが、僕がケニアで購入したGalaxy MINI(サムスンの低価格帯スマートフォンで、ケニアにて1万5000円で購入)ですと、一部のステージは動作が重くなります…。また、画面サイズなども考慮して、画面が切れないようにアプリをつくる必要があるのだと身を持って学びました。(日本のアンドロイドアプリは大画面用につくっているものが多いようでアプリ立ち上げると画面が切れるアプリが…)
今後は世界中でヒットするアプリ(需要がありそうなアプリ)をつくるのであれば、IDEOSやGalaxyのエントリーモデルのスペックや画面サイズなどを考慮してつくるというのは大切だと思います。
そして、日本発Androidアプリが世界大ヒットする日が近いことを期待して…!
なお、日本の携帯端末メーカーがIDEOSのような低価格端末をつくるのは難しいのかもしれませんが、カシオのG’z ONEのような技術とブランドを活かしたスマートフォンならニッチ市場を狙えると思います。
しかし、カシオの端末も北米以外ではまだのようで、もっと日本携帯端末メーカーの製品が海外の携帯ショップに並ぶ日が来ることを期待しています。
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