テレビ東京は6日、10月3日以降に同局で放送されるCMをインターネット配信すると発表した。これにより視聴者は同局公式ホームページの特設サイトを通じて、好きなCMを何度も繰り返し視聴することができる。さらにCMを見ながら企業サイトやキャンペーンサイトでの資料請求、商品購入も可能となる。
配信対象となるのは、広告主の承諾を得た上で日本音楽著作権協会(JASRAC)など著作権管理団体との権利処理が完了したCM。導入にあたっては、動画配信プラットフォーム運営のCMerTV社(東京・千代田)と業務提携を行った。同社はインターネット媒体としては初めて、JASRACと包括的な使用料の支払いに合意している。
このほかテレビ東京では企業の広告活動の裏側に迫る番組『アドバタイジング研究所(仮)』を11月から放映を予定している(毎週土曜日 昼12時5分~12時25分)。
CMerTV社は、テレビCMの動画配信を行う独自のポータルサイトを10月3日に立ち上げ、テレ東経由のCMも流す。ユーザーからは課金せず広告主が掲載料を支払うビジネスモデルで、料金は月額10万円からの定額制と表示回数による変動制と2つの料金体系がある。
同社は2011年7月設立。代表取締役社長の五十嵐彰氏はニッポン放送と大手広告会社を経て現職。また最高顧問には東芝出身で元・日本アドバタイザーズ協会専務理事の小林昭(ひかる)氏が就任した。