そして、これを全コピーし、エクセルに貼り付けます。すると、あらま! 左から「記事トピックス見出し」「ジャンル」「URL」「トピックスアップ時間」「トピックスから落とした時間」(この二つの数字、じっくり見ると面白いですよ!)「指数」があらわれます。
最後の「指数」がアクセス数なのですが、1位の「紳助さん 組幹部との写真出る」(430900.88)と最下位(73位)「G7開幕 景気刺激策も焦点に」(2111.83)の大きな差が一目領然です。読みやすくするためには、「指数」はエクセル上で、小数点2ケタに統一すると良いでしょう。
トップ5は以下の通り。
- 紳助さん 組幹部との写真出る 430900.88
- ノッチ「紳助社長に感謝」 135143.25
- 辞任も考えた なでしこ監督 118977.96
- 土砂ダム決壊を警戒 避難続く 94053.25
- 「死の町」発言を撤回 経産相 93323.08
ボトム5は以下の通り。
- 4-6月GDP 年2.1%減に下方修正 6724.71
- 地下鉄運転士2人から薬物反応 6327.63
- パレスチナ問題 米拒否権明言 5986.75
- 除染土壌 国有林を仮置き場に 5423.58
- G7開幕 景気刺激策も焦点に 2111.83
4位、5位は国内ニュースと政治ニュースですが、いずれもテレビでかなり長い時間をかけてOAされた「重大ニュース」です。ネットでは芸能・スポーツネタに加え、テレビで多く取り上げられたネタが人気のネタになるわけですね。ボトム5はアップされていた時間が短かったこともありますが、国際ニュースや真面目な経済ニュースは常にヤフー・トピックスではランキングが低くなる傾向にあります。
さて、毎日このTSVファイルをダウンロードし、順番や傾向をみてみると、ネットで何がウケるのか? はおのずと分かってくることでしょう。
普段、現場の状況まで目を配る余裕のない上司から「お前、アクセス数が少ないぞ! ウチのネタならばかなりアクセスされるはずなのに何をやっているのだ!」と言われてしまう担当者の場合、「こういったネタがやはりネットではウケるんです~」と上司に伝える根拠として、このファイルは使えます。
マスのネットユーザーにすり寄るべく刹那的なアクセス増加を目指すか? それとも数は少ないもドンピシャなターゲットの人々に対し、自らが重要だと信じることを出し続けるか? ヤフー・トピックスのこの数字は、そうした判断をする場合の指標として便利かもしれません。
中川淳一郎「ネットで人気ものになるネタの生まれ方!」バックナンバー
- 第3回 ネットに自社ネタ書かれたい人 ラーメンvsおにぎりvs寿司を参考に(9/7)
- 第2回 居酒屋生ビールのインチキ告発 まともな居酒屋にチャンス到来(8/31)
- 第1回 加藤茶の23歳美人妻のお父さんが37歳だったことでネット大混乱(8/24)