勝てる企画の時間割

ポイント④企画書作成
「早くアイデアを決めないと、企画書が間に合わない?」
企画書づくりに時間を使いすぎるのもNGです。多くの時間をかけたからといって、企画のクオリティが上がるというものでもありません。企画書づくりに時間がかかる人は、たぶん書くべき中身が決まっていないのです。 中身さえ決まっていれば、企画書づくりは、思いのほか短時間でスムーズに完了するものです。そして、僕の経験則で言えば、プレゼン結果は、実施案のデキで決まることが多いものです。企画書の見栄えも重要ですが、その中身である実施案にこそ、アタマと時間を費やすべきです。

ポイント⑤プレゼンリハーサル
「企画書完成で、準備完了?」
何度も見直し、手を入れて、やっと完成した企画書。これでプレゼンの準備は完了? いえいえ、ちょっと考えてみてください。あなたにとっては、すでに見慣れた企画でも、 クライアントは”プレゼンの時に初めて企画を見る”のです。完成した企画書は、リハーサルで流れを検証しましょう。必ず、推敲すべき点が見つかるものです。その際、事情や経緯を知らない人に聴いてもらうと、よりクライアントに近いリアクションが得られるので効果的です。

「勝てない企画の時間割」

最後に「勝てない時間割」です。オリエン準備を怠り「オリエン→コンセプトメイク」に40%、コミュニケーションモデルと効果検証が抜けた「不十分な実施案」に30%、残りの30%を「リハーサル抜きのプレゼン準備」(=企画書作成オンリー)に使うという配分が、「勝てない企画の時間割」です。僕の場合、こんな時間割で企画提案が進行している場合は要注意です。

今回は「勝てる時間割」、「時間割のチェックポイント」、「勝てない時間割」を紹介しました。参考までに、あなたの時間割と比べてみてはいかがでしょう。

次回からは、いよいよ実践編。
まずは、「オリエン準備のコツ」について、です。

上塘 潤一郎「企画を通すコツ~オリエンからプレゼンまでの時間の使い方」バックナンバー

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上塘 潤一郎(ゼンコミュニケーションデザインズ 代表取締役)
上塘 潤一郎(ゼンコミュニケーションデザインズ 代表取締役)

広告代理店の戦略プランナーを経て、ブランド戦略、事業プラン、プロモーションプラン、オンラインプロモーションなどのソリューション事業を提供するゼンコミュニケーションデザインズを設立し、現職。

ゼンコミュニケーションデザインズ: http://zencds.com/

上塘 潤一郎(ゼンコミュニケーションデザインズ 代表取締役)

広告代理店の戦略プランナーを経て、ブランド戦略、事業プラン、プロモーションプラン、オンラインプロモーションなどのソリューション事業を提供するゼンコミュニケーションデザインズを設立し、現職。

ゼンコミュニケーションデザインズ: http://zencds.com/

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