ホスピタリティだけでは不十分!?ホテルの話題づくり 新キーワード

秋の行楽シーズンが到来。健康やスポーツをキーワードに、企業とコラボした宿泊プランがお目見えしている。

1つが、スポーツ用品メーカーのミズノとコラボした庭のホテル東京(千代田区)の「旅先ランニング宿泊プラン」。宿泊者は、ホテルから徒歩10分の場所にあるミズノの直営店「エスポートミズノ」で、足型測定とフットケアトレーナーによるシューズやインソールのカウンセリングを受けられるほか、オリジナルランニングマップがもらえる。

「もともとビジネスマンや海外の宿泊者から、ホテル内のランニングマシーンが好評。周辺には、皇居などランニングに適したコースも多いので、この機会に幅広いランナーに利用してほしい」(広報担当者)。ホテルの既存顧客は年齢層が比較的高い。シューズやインソールのカウンセリングで、若いランナーや営業マンを取り込みたい考え。

今年12月(時期は予定)には、近くに立地する岩波ホールとコラボし、鑑賞券や解説付きの宿泊プランを売り出すなど、地域密着型のプランを今後も拡充する予定だ。


東京ディズニーランド®オフィシャルホテルのサンルートプラザ東京は、タニタとコラボした歩数計を使った「冒険プラン」で、新しい客室の話題づくりを狙う。

タニタとコラボし、「めざせ冒険王!歩いて体験☆アドベンチャー宿泊プラン」を10月1日から売り出したのは、東京ディズニーランド®のオフィシャルホテル・サンルートプラザ東京(千葉県浦安市)。

宿泊者に、オリジナルデザインのタニタ製の歩数計とアドベンチャーマップを配布し、隣接する東京ディズニーランドを舞台に冒険の旅を楽しんでもらうプラン。家族でマップに記されたおすすめの冒険コースを巡り、1家族2台の歩数計が合計2万歩となることを目指してもらうなど、イベント性を取り入れたもの。「今年3月、東京ディズニーランド®にある米国西部開拓時代をテーマにしたウエスタンランドをイメージし、新しい客室をオープンした。ホテルとディズニーランド両方で、ワクワク感を楽しめるプランとして打ち出したい」(営業企画室 広報担当)。プランは12月までの期間限定。

27日、資生堂は昨年度6分で完売した「マジョリカマジョルカ」仕様のホテルルームを今秋も再び販売することを発表している。また、三井ガーデンホテル上野は8月から、上野動物園でパンダの一般公開が始まり、世の中の注目が集まるタイミングを狙ってパンダルームの提供を始めた。従来ホテルが売りとしてきたサービスの向上だけではなく、企業とのコラボや地域性を生かしたプランが、ホテルの話題づくりに一役買っている。

広報会議11月号(10/1発売号)では、「旅館・ホテルの稼働率が向上『選ばれる』情報発信」と題し、「マジョリカマジョルカ」プランのほか、首都圏の若い女性向けに様々なホテルのヒット企画を仕掛けるオズモール担当者のインタビューや、旅館が核となる地域活性化の取り組みなどを紹介しています。


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