ジャストシステム、ネットリサーチ事業に参入 セルフ化で低価格実現

日本語ワープロソフト「一太郎」などで知られるジャストシステムは3日、インターネットリサーチ事業に参入すると発表した。アンケート回答画面の作成からモニターの抽出、実施、集計までを顧客が自らネット上で行う「セルフ方式」を取り入れることでコストを削減し、同業他社と比べ低価格を実現した。広告主企業や広告会社への利用拡大を促したい考え。

同社がサービス提供するアンケートサービス「Fastask(ファストアスク)」は、1問1サンプル回収当たりの費用が10円で、最低1万円から利用できる。例えば1万サンプルを対象にスクリーニング調査を行い、その中から15問の本調査で300サンプルを回収した場合の費用は9.5万円程度。同社によると、他社のネットリサーチサービスに比べ3分の1から5分の1で調査を行うことができる。会員制による継続利用を見込んでおり、年間の利用実績によって料金を割り引く。モニター数は他社ネットリサーチの登録者なども含め約60万人。

福良伴昭社長は同日都内で開いた発表会で、「ソフトウエア開発や日本語処理技術がネットリサーチ事業に生かせると判断した。早期に大きな柱のひとつにしていきたい」と意気込みを示した。


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