廣村正彰さんが「思わずパケ買いした」商品は?――『ブレーン』11月号

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『ブレーン』11月号 パッケージデザイン特集からのスピンアウト第2弾は、有名クリエイターに「パッケージデザインにひかれて購入した商品は何ですか?」と尋ねる企画からの特別編。最近では、東京・有楽町に9月1日オープンした「有楽町ロフト」のトータル・ディレクションやサイン・デザインを手がけた廣村正彰さん(廣村デザイン事務所)がセレクトしたのは、良品計画「無印良品 BGM シリーズ」のパッケージデザイン。

「さまざまな国の楽曲を収録した無印良品オリジナルBGMシリーズ。ダンボールの波面に数字を空押ししたシンプルな加工が、『無印良品』らしさを演出しています。このデザインにひかれ、店頭に入ってすぐに手を伸ばしてしまいました。無印良品らしさと内容の雰囲気がバランスよく表現されていると感じます」――と話す廣村正彰さん。

無印良品の、世界から時代を超えて愛される音楽を集めたCD「BGM」は、2000年6月に3枚組で発売したのを皮切りにシリーズ化したもの。ナンバリングは「2」からはじまり、今年5月に販売を始めた「BGM16」まで15点のラインナップを揃えた。良品計画の宣伝販促室によると「クラフトのパッケージはシンプルで魅力的といった声が寄せられている」という。

デザインを手がけた新村則人さん(新村デザイン事務所)は、「私のデザインは、その場で得られた着想を生かすケースが多いのですが、このパッケージもそのひとつ」と振り返る。「初めての打ち合わせの際に、良品計画さんから段ボールを用いては、というご提案をいただきました。ふと段ボールの凹凸を眺めているうちに、なんとなく指で『2』と押しつぶしていたんです。それがプロトタイプとなって、ご担当の方からその場でOKを頂いたのが、このパッケージデザインのはじまりです」。

本誌では、サン・アドの葛西薫さんやHAKUHODO DESIGNの永井一史さん、ライトパブリシテイの国井美果さんが選んだパッケージデザインを紹介しています。どうぞ、ご覧下さい。


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