よしもと芸人がスマホで奈良県葛城市内を案内 ARを使ったナビシステムで観光誘致をねらう

A_葛城市ARナビ

iPhone向けアプリケーション「葛城市ARナビ」。 AR(拡張現実)技術を用いたシステムで、葛城市の観光情報を提供する。


B_蓮花ちゃん

6日の記者会見にも登場した、 葛城市のマスコットキャラクター「蓮花ちゃん」。 同市出身の漫画家・木下聡志氏がデザインした。 ちなみに、好きな男の子は「せんとくん」とのこと。

吉本興業は、奈良県葛城市の名所・旧跡をガイドするiPhone向けアプリケーション「葛城市ARナビ」を同市と共同で開発、5日にAppStoreでリリースした。アプリのダウンロード料は無料。

同アプリでは、同社と葛城市が共同で発行するガイドブック「奈良県葛城市 名所・旧跡ウォーキングガイド」と連動させることで、市内の観光情報を得ることができる。ガイドブックに掲載された市内の観光スポットの写真を、アプリに搭載されたカメラで撮影すると、「笑い飯」や「アドルフ」といった芸人や、同市マスコットキャラクターの「蓮花ちゃん」がスマートフォン上に登場、ガイド役として各スポットを案内してくれるというAR(拡張現実)技術を用いたシステムだ。

GPS機能により、市内の観光スポットをアプリ内のマップ上で一覧できるほか、現在地から目的地への経路や、土産物店・グルメスポットなども検索できる。実際にスポットを訪れることで閲覧できるスペシャルコメントのARムービーもあり、観光誘致につなげるよう工夫している。

2012年に創業100周年を迎える吉本興業は、周年記念事業のテーマの一つに「地域社会とエンターテイメントの共創」を掲げ、今年5月に「エリアプロジェクト」を本格始動。各都道府県で1人ずつ採用した新入社員とともに、地元への思いが強い芸人47組が各都道府県に引っ越し、地域に密着したさまざまな活動を展開している。全国各地の自治体、地方企業・団体等とのネットワークを強化することで、新たな事業創出と地域活性化を目指すものだ。

今回のアプリ開発も、この取り組みの一環として行われた。ガイドブックとARを連携させたサービスの提供は、全国の市町村では初の取り組み。今後、他の市町村での水平展開も視野に入れ、運用を進めていきたい考え。

同社は6日大阪で、このナビシステムとガイドブックの完成発表記者会見を開催した。当日は、同社代表取締役社長・吉野伊佐男氏や葛城市市長・山下和弥氏、「奈良県住みます芸人」のアルドルフや「蓮花ちゃん」が登場し、アプリの機能やサービス内容を紹介した。


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