企業のブランド・コミュニケーション活動において長い実務経験を持つ、大手広告主OBらを中心とするプロ集団「ブランドアカデミー傳(でん)」が10月1日、始動した。代表は石井彰氏(元シャープ・ブランド戦略室長)、副代表は大島幸男氏(元村田製作所・広報部長)。このほか広告界を長く支えてきた「団塊の世代」を中心に、13人の協力メンバーを迎えた。日産自動車の野口恭平氏(経営企画本部ライセンスビジネス担当部長)、博報堂の小沢正光氏(常務執行役員)など、現職のベテラン勢も参画している。
同アカデミーではセミナーのほか、企業ブランド強化だけでなく中国市場進出やグローバル人材育成に関するコンサルティングも請け負う。「メンバーの多くは個人で講演活動などを行っているが、個人だけでは不足する幅広い分野でブランド構築、広報、広告に関するセミナー、社員教育から個別の具体的な相談、理論から泥臭い実務まで、それぞれの豊富な実務経験を活かしてお手伝いしていきたい」と副代表・大島氏は設立趣旨を話している。
石井氏は1971年シャープに入社。2001年からシャープの企業ブランド力向上に取り組み、AQUOSブランド・亀山ブランドの構築、ブランド戦略の大切さを社内に啓発浸透させるシャープブランド大学などを8年間にわたり手がけてきた。大島氏は1989年から23年間にわたり、企業広報・広告活動などを通じて村田製作所のブランド向上に寄与した。
その他の協力メンバーは以下のとおり。
●粟津重光氏
象印マホービン 「まほうびん記念館」館長
●石澤昭彦氏
元アサツーディ・ケイ マネージャー・d.d.dクリエイティブディレクター
●伊藤邦雄氏
一橋大学大学院商学研究科教授
●奥田飛功氏
日産自動車 ブランドマネージャー、元ソニー ブランドマネジメント室長
●小沢正光氏
博報堂・常務執行役員
●近藤勝英氏
元リコー・ブランドマネジメント戦略室長
●酒井 剛氏
元資生堂・ブランドエクイティ管理室長
●武内良正氏
ブランドソリューション・代表取締役
●野口恭平氏
日産自動車・経営企画本部 ライセンスビジネス担当部長
●早川俊男氏
元ブリヂストン・ブランド推進室マネージャー
●松本敦氏
ヤンマー・ブランドマネジメント部 ブランドグループ部長
●八嶋 実氏
アサツーディ・ケイ シニア・プラニング・ディレクター
●湯野憲太郎氏
元東京急行電鉄・ブランドマネジメント主幹