心理を駆使して、マスコミの心をガッチリ!
最初に言っておきましょう。ボクは変態ではありません。女性に逢うと、瞳にウットリし、胸にときめき、キュッと引き締まった足くびをチェックしてしまいますが、変態ではありません。実は、ボクに限らず、あなたも知らず知らずのうちに、その順番で見てしまっているのです。多少見る場所は違っても目の動きは一緒です。その裏には心理学が働いています。実は、アルファベットの「Z」の様に目線を動かしてしまうのです。Zの様に左から右に目線を動かし、まずは、瞳をチェック。そこから斜め左下に向かって下がってゆく時に胸にときめき、再び、左から右に足首を見てしまいます。
ほら、「Z」の文字の流れでしょう。これをマーケティング用語で、「Zの法則」と言います。Googleで検索すると沢山出てきますので、ぜひとも詳細のチェックを。
AmazonやFacebookなどもこのテクニックを活用しているのではないか?っと、よく分析されています。実は「Zの法則」で読みやすいようになっているそうなんです。それが、他社さんとの差を生み出しているようです。そこでボクは、この法則をつかってリリースを書くようにすすめています。
- 明確なタイトル
- 中心にビジュアル
- 最後の行に連絡先と、担当者の写真
これだけで、2割~3割は違います。「Zの法則」を使って、プレスリリースを見るマスコミの心理を上手に使えば、採用率が全然違います。
だって、だってマスコミ目線でできているんですから。一行で読めるインパクトあるタイトル。中心に印象に残るビジュアル。そして、ラストの行に連絡先と顔写真。それだけで、マスコミの担当者の心をわしづかみ。題して「一目惚れリリース作戦」。ボクの著書に「プレスリリースはラブレター」(万来舎)があります「プレスリーはラブミーテンダー」ではありません(笑)。
そう、ボクのリリースには、そんな心理的な法則を活用しています。その他にも、もう一つポイントがあります。ラストの顔写真。必ず広報さんの顔写真を入れてもらっています。人は、幼い頃から顔を認知しやすいという「シミュクラ現象」があります。人間の目には点が3つ集まった図形が、人の顔の様に見えてしまいます。ニコちゃんマークもこれの応用です。そんなテクニックを使って読んでもらえるようにするのです。そう、読んでもらわなければ意味がないのです。まずは興味をもってもらい、次のページでじっくり説明。それが心理学を応用したリリーステクニックです。ぜひとも応用してみてください。
キャラクターも、マスコミや人々の心をつかみます。前回のコラムに登場したエクスペディアのエクスベア。キャラクターが可愛いと大人気です。ぬいぐるみをバッグにぶら下げているのですが、大人気です。ボクが中に入っているという説もありますが、それは違います(笑)。そう、キャラクターは心をつかみます。リリースにもぜひともキャラクターを入れることをお勧めします。それだけでも全然違います。ぜひともぜひとも。
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