今にもショーケースを飛び出しそう
現在、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地であるエルサレムにきています。
ここの前はヨルダン、イランと旅をしていました。
今回は中東で飽きるほど見かけた、あまりにも豊かな個性を持つマネキンたちを皆さんに紹介したいと思います。
日本のショッピングモールなどでは、マネキンは至って無機質な存在です。
顔がなかったり、マネキン自身の個性を殺されていると言っても過言ではありません。
もちろん、それはそれで日本流の道理に適っているのです。メインは服ですから。
そんな中、特にイランのマネキンたちは一味違いました。
…いや、だいぶ違いました。
まるでマネキンがショーケースの中で生きているような、そんな気すら感じます。何体かご紹介しましょう。
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逆にあまりにもマネキンがリアル過ぎて、時折、服屋さんの前に立っているマネキンをイラン人と間違うレベルです。
そして、子供用服を着飾るマネキンだって表情があります。
この写真では笑顔ではないですが、大笑いしている顔のマネキンもありました。
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なにより驚いたのは、かなり太ったマネキンがいたことです。とても凛々しい顔です。
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(※ちなみに僕はイランでこんなに太っている人、滅多に見かけませんでした……。)
そして最後はショーケースの中で、ガッチリとポーズを決めながら叫ぶマネキンです。
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こんな感じで、個性豊かなマネキンがイランやヨルダンにはあふれています。
とあるイランの服屋さんで働く青年に尋ねてみました。どうしてマネキンがバラエティー豊かなのか? と。
彼は言いました。
「え? 服を着るのは人間でしょ? それを真似るマネキンにも表情や個性があって何かオカシイの?」
ということでした。僕らと彼らでは、「あたりまえ」が異なるんだろうなと。世界は広い。
日本でもこんなマネキンを並べれば、人々の注目をつかむのに絶大な威力がありそうですね。
こうした多種多様なマネキンも使い方によっては、特にニッチな市場においては、うまくマーケティングとして機能するのではないでしょうか?
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