第26回ロンドン国際賞(LIA)の受賞結果がこのほど発表され、最高賞「Grand LIA」はアメリカン・エキスプレスのキャンペーン「Small Business Saturday」、ハイネケンのテレビCM「The Entrance」、サムソナイトのグラフィック「Heaven and Hell」の3つに輝いた。日本からは、SOUR「映し鏡」がデジタル部門で金賞を獲得した。
LIAのバーバラ・レビー代表は「日本はLIAでも常に優れた結果を残している。今回もデジタル部門やNEWカテゴリー部門で、従来の考えにとらわれない表現を見せてくれた」と述べた。
今回のロンドン国際賞には79カ国から1万4283件の応募があった。
最高賞の「Small Business Saturday」は2010年11月27日に実施された地域の中小小売り店を支援するキャンペーン。11月第4木曜日の感謝祭翌日金曜日から週明け月曜日は小売り業の書き入れ時で、大手小売り店に客足が集中する「ブラック・フライデー」や、週明けにインターットショッピングに注文が殺到する「サイバー・マンデー」との異名が付く。
キャンペーンでは、その間の土曜日を地域の中小小売り店のための日として設定。小売り店が参加を申し込むとFacebook上の広告スペースを100ドル分利用でき、消費者は「いいね!」ボタンを押すことで、参加店で使える25ドル分のクーポンがもらえる。アメリカン・エキスプレスによると、09年の同日比で参加店の売上げは28%伸長したという。今年も引き続き実施され、2011年11月26日に行われた。
日本勢の主な受賞結果は以下の通り。
デジタル部門・銀賞
- ユニクロ「UNIQLO LUCKY LINE」/電通
インテグレーテッド部門・銀賞
- JR九州「祝! 九州縦断ウェーブ」/電通
デザイン部門・銀賞
- アド・ミュージアム東京「The Ultra Asian 展 ポスター」/電通関西支社
- 白庭台幼稚園(サイン、ブランドデザイン)/エイトブランディングデザイン
- SHU’S PRODUCTION「CHEMICAL REACTION」/オグルヴィ・アンド・メイザー・ジャパン
- パイ インターナショナル「広告の中の図説デザイン」(東急エージェンシー)