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現在、中東の近代都市ドバイに来ています。
ドバイ・ショックから時間も流れ、再び盛り上がりをみせている様子です。
ドバイのタクシードライバー曰く、給与がドバイ・ショック前の水準まで戻ってきたそうです。
さてさて、ドバイと言えば何でしょう?
思い浮かべるのは一般的にはショッピングでしょう!そしてビジネス、あと近代的なビル群でしょう。
というわけで、今回はドバイを散策していたのですが、VERTUという携帯電話ブランドをご存知ですか?
1台、数十万円~600万円ほどする携帯電話です…。半端なく高い…。高過ぎる…。
そして携帯電話はガラスケースに守られてもいて、まさしく文字通り“手が出せません”。
価格の理由を店員さんに尋ねると、「職人による手作り」「ダイヤモンド、金などの素材」「手厚いコンシェルジュサービス」の3つを挙げていましたが、正直どれも全く魅力的には思えませんでした。これは金持ちのステータスのようなものなのだろうと…。いわば、富裕層向けアクセサリーですね。
“高級”とは無縁だったからなのか、庶民の僕は知らなかったのですが、
日本でも展開されていたようです。(当時は話題になっていたようですね・・・!)
ノキアのラグジュアリー携帯電話として銀座などに進出するも、残念ながら日本からは今年撤退とのことでした…。ノキアの日本市場攻略は本当に毎度厳しいですね…。
(VERTU:Wikipedia)
さてさて、恐らく売り上げがあがらず日本からは撤退となったVERTUですが、ドバイでは異なります。店舗もドバイだけで複数あり、店員さんに「売れ行きはどうですか?」と尋ねると、「ええ、おかげさまで毎日5台は売れていますよ」という凄まじい返答が…。1台100万を超える携帯電話を購入するなんて…。
「あのぅ、どんな人が購入しているんですか?」と尋ねると、
「そうですね、ロシア人、中国人が多いですね。もちろんアラブ人も多いですよ」とのことでした。
日本人で購入していく人は滅多にいないそうです。正直、もし僕が大金持ちだとしても全く欲しくない…。
でも、やはり需要はあるところにはあるわけなのです。
ドバイはアジア、ヨーロッパ、アフリカの中継地点に位置し、世界中から人が集まります。
世界一高いビルのブルジュ・ハリファ(828メートル)や、幻の七ツ星ホテル(宿泊体験者のブログ)もあると言われるドバイです。
日本の技術やデザイン力を活用し、日本発の超富裕層向けの製品ブランドをつくって仕掛けるならば、まずはドバイからいかがですか?
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