ドバイ政府と中国政府のサポートで運営されているドラゴンマートとは?

ドラゴンマート外観
ドラゴンマート

今はインドのブッタガヤーという、仏教のゴータマ・シッダールタが悟りを開いたと呼ばれる聖地にいます。でも、今回はインドでも仏教でもなく、ドバイにあるドラゴンマートのことで少し。インドに来る前はドバイにいたのですが、ドバイに詳しい方に面白い場所ということで、ドバイ郊外にあるドラゴンマートという場所に連れて行ってもらいました。

ドラゴンマート、皆さんはご存知ですか? 聞いたことありますか?僕も知らなかったのですが、ドバイに2004年から存在しているようです。

そこはドバイ政府と中国政府のサポートのもとでつくられた枠組みらしく、中国企業の見本市のような巨大ショッピングモールでした。中には約4000という数のテナントに、ありとあらゆる中国企業が出展しているようでした。

iPadの類似品の販売、各種携帯電話の販売、人形、おもちゃ、衣類、金属部品、工具、家具、建材、お茶など・・・なんでもござれ。そして安い。

館内で売られていたサッカーボール型携帯電話
サッカーボール型携帯電話

サッカーボール型携帯電話

実はこのドラゴンマート、ドバイという地の利を活かすことを目的に設立されたようです。ドバイはヨーロッパ、アフリカ、中東そしてアジアのどこからもアクセスしやすく、アメリカ大陸を除く世界の中心に位置しています。

アフリカ人が中国まで買い付けにいこうとすると、移動だけで大変な時間と費用を費やすことになります。それをドバイにあるドラゴンマートが役割を補完することで、中国に買い付けにいかなくても、ドラゴンマートで実際のモノをみて、良いと思えばそのまま中国本社に発注をして送ってもらうことが可能なのです。中国国外では、世界最大級の中国製品見本市だそうです。

欧州やアフリカのバイヤーの人たちが、どこかへ行くついでに空路のハブとしても名高いドバイに立ち寄り、時間があればドラゴンマートを眺めるという流れも想定されているのでしょう。

日本政府で、こういった枠組みは聞いたことがなかったので僕は驚きと同時に、悔しいなと。中国はこういった大きな枠組みでのセールスにしっかりと戦略と実行をしているのだなと。

日本政府もこういった枠組みの推進が必要なのではないかと思えました。政府主導でなくとも、社団法人単位などでも動いてみるのはいかがでしょうか?もっと海外に大きな仕組みをもって、日本の製品をアピールしていくべきでは?と思ったので今回のコラムを綴ってみました。

ちなみにドラゴンマート、色んなモノが売っていて、とても面白いですので、ドバイ観光のついでに是非!

太田英基「若手起業家、世界一周へ」バックナンバー

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太田 英基(世界一周バックパッカー)
太田 英基(世界一周バックパッカー)

スクールウィズ代表取締役
元サムライバックパッカープロジェクト発起人

大学在学中の2005年11月、広告サービス「タダコピ」を仲間と共に創業。取締役を経て、2010年1月に退社。2010年5月から3ヶ月間のフィリピン留学を経て、約2年間の世界一周の旅へ。アドタイで約80本のコラムを執筆しながら旅をした。2012年夏に帰国。
帰国後はフィリピン留学を中心とした留学サービス【スクールウィズ】で起業し、留学以外にも英語学習サービスも複数運営している。

面白いことと、世の中にとって価値あることを常に追い求める根っからの企画屋。
執筆著書、講演実績多数。宮城県出身、1985年生まれ。

スクールウィズ: http://schoolwith.me/
Twitter/X: https://twitter.com/mohideki/

太田 英基(世界一周バックパッカー)

スクールウィズ代表取締役
元サムライバックパッカープロジェクト発起人

大学在学中の2005年11月、広告サービス「タダコピ」を仲間と共に創業。取締役を経て、2010年1月に退社。2010年5月から3ヶ月間のフィリピン留学を経て、約2年間の世界一周の旅へ。アドタイで約80本のコラムを執筆しながら旅をした。2012年夏に帰国。
帰国後はフィリピン留学を中心とした留学サービス【スクールウィズ】で起業し、留学以外にも英語学習サービスも複数運営している。

面白いことと、世の中にとって価値あることを常に追い求める根っからの企画屋。
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