日本国民が世界一の長生きであることは有名な話です。
(Wikipedia参照)
寿司の世界的ブームの影響からか、日本人は世界中の多くの人から「魚を主食にしているからスリムで健康的」と思われることが多いです。しかし、それは断片的な見られ方ではないでしょうか。
健康や肥満などに海外の国々が注目を強める中、寿司だけではなく、それ以外にも日本人が創りだしてきた無数のノウハウやカルチャーを海外に発信していけるチャンスがあるのでは?
ひとつの切り口として、長寿の背景に肥満率が低いというデータが出せたら面白いですね。
『日本人は何故長寿なのか?何故スリムなのか?』
という世界比較した統計データを元に全世界へ広報。そこから肥満問題を抱える国々に、健康ノウハウ・ダイエットノウハウなどを強力に発信していくのです。
民間企業で健康ビジネスやダイエットビジネスをしているところは大きなチャンスが世界中にあるのではないかと。
肥満問題というと、真っ先に思いつくのは米国です。
僕も1カ月半ほど米国を旅しましたが、米国ほど異常な肥満人がいる国はこれまでほかにありませんでした。
ただ、肥満問題は米国だけでは無いでしょう。
僕は今インドにいるのですが、インドでも肥満問題がよく取り上げられているようです。
貧困による栄養偏重からくる肥満というよりは食生活全体に問題があるように見受けられます。
食べることに対する生活リズムがオカシイのと、脂っこい食べ物が多すぎます。そして大量の糖分摂取。
これではインドで生活を続けていたら太るのは当たり前だと感じてしまいます…。
先日、上流階層のインド人達のパーティに参加した時に、男性はそこまでですが、若い女性の肥満率が異様に高いことに驚きました…会場にいた女性約20人のうち、スリムだなぁと思える女性は2、3人しかいなかったのです。
(とはいっても、米国によくいる極度肥満のようなインド人はあまり見掛けませんが)
では、インド人は健康や肥満を全く気にしていないのかというと、そんなことはありません。
大多数の人は正直に気にしていないのでしょう。
ですが、仮に5%の人が気にしているとします。
10億人を超える人口のインドでは、5%だけで5000万人を超えるのです。
彼らを相手に展開するだけで、十二分に成り立つのでは?
インドの書店に入ったところ、ダイエット関連本が最近話題になっているようでした。
これから健康について考える余裕が出てくる新興国の中産階級を中心に、
日本の長寿・健康・ダイエットノウハウを上手く売り込んでいけるのではないでしょうか?
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