電通は17日、新たな中国市場向けエリアマーケティングサービスを提供開始したと発表した。
同社はサービス開始に先立ち、中国全287都市のBtoC市場としての“魅力度”を「消費規模」と「成長力」の2つの指標で数値化したデータベースをもとに、クライアントの中国市場拡大に向けたコンサルティングを行う。
新たに開発したデータベースは、これまでにも数多く発表されてきた「都市総合力指標」とは異なり、各都市の「消費力」にフォーカスしているのが特徴だ。一口に中国と言っても、広大な国土の中では、沿海部と内陸部、成熟都市と成長都市など、エリアが異なれば、消費者の購買力や消費態度にも大きな差がある。これまで多くの日本企業は、中国市場への進出・拡大を重要課題に掲げながらも、都市数の多さゆえ、各都市のデータ収集と分析を十分に行うことができず、情報不足の中でエリア戦略を策定せざるを得ない状況にあった。
マーケティング目的に特化したこの新しいデータを、同社が長年にわたって構築してきたさまざまな中国情報と併用することで、より実現性の高いエリア戦略の立案をサポートしたい考えだ。