我ながら偉そう…とびくびくしながらも、
学生の方に向けて書いてみます。
まだ、転職して2カ月ちょいの私ですが
先月から、弊社の新卒採用面接官をしています。
まさか目の前の学生さんも、
会社の理念や福利厚生について熱く語る面接官が、
数ヶ月前まで別の会社の社員だったなんて
夢にも思わないだろうなと思いつつ…。
やってみて初めて分かったのですが
面接って、話し始めて数分で、
採用か不採用か、割と固まるものですね。
もちろん、事前にES(エントリーシート)を読み込んではいますが、
入室して自己紹介と志望動機を言って貰う、
この数分の印象から得られる情報量の多いこと!
うちの会社で働いているイメージが描けるかどうか…
向き・不向きという軸を基本にジャッジしていますが、
たまに、「惜しい!」と思う方がいます。
もっときっと、いい自分の見せ方があるよ、
とアドバイスしたくなってしまう。
彼らに共通しているのは
ズバリ「社会人慣れしていない」ことだと思います。
慣れていない子は、一発で分かる。
話していて、笑顔が出てこず無表情になってしまう。
答えに詰まったら無言になってしまう。
社会人も別にただの人間だし、
特に偉いわけでもなんでもないので、
面接官だからといって固くならずに、
普段友達と話す時のように、
目を合わせてちゃんと笑顔で話せばいいわけだし、
答えに詰まったら「わかりません」とか
「考えさせて下さい」って言ってしまっていいと思います。
自分が学生の時に出来ていたかどうかは、
ここでは棚に上げますが。
私も当時は緊張したので、
こういう場で100%の力が出ないのは分かるのです。
でも、普段から大人と喋る機会がある学生は、
話していたらすぐ分かる。
距離の取り方が絶妙なんです。
フレンドリーで、表情豊かで、
ぱっとこっちの心の中に入ってくるような気持ちよさがある。
それでいて、礼儀をわきまえていて、出過ぎない。
言葉遣いも絶妙です。
特にこの「言葉遣い」、重要なポイントです。
私、ブログやツイッターで会いたいですと学生さんに
言われたときに、会うか会わないかの判断材料は
そこだったりします。
仲良くなったら呼び捨てにしてくれて構わないのだけど
初対面では「はあちゅうさん」ってさん付けで呼んで欲しい。
会ったことも無い人にいきなり「はあちゅう」って言われると
何か、土足で踏み込まれた感というか
軽く見られていないかとドキドキします。
(時と場合によりますが。呼び捨てが嬉しいことも例外的にあります)
心が狭いのは百も承知でもう1つ例を出すと、
ちょっとお話ししただけの学生さんに
「今度ご飯行きましょう!」とか言われるのも
なんだか複雑です。
「今度ご飯行かせて下さい」とかがいいなー、出来れば。
楽しく話していても、一応年上なのです。
しかも、結構年上だったりするのです。
気難しく聞こえるでしょうが
平均的な社会人と同じ感覚だと思います。
OB訪問とかの時に必ず
「就職活動のためにやっておくことってありますか?」
と聞かれますが、
私、自己PRで話せるようなこと作れとか
全然思わない。
一回しか無い大学生活なのだから、
就活のために大学に入るわけでもないし、
語学でもサークルでもバイトでも研究でも旅でも、
好きなことに打ち込んだらいいと思います。
でも、唯一アドバイスがあるとしたら、
「社会人と普段から話す機会を持つ」
ことかなと。
学生の皆さん、
もしよかったら、いまのうちに
いろんな大人に会ってみてくださいね!
#
ところでお知らせ。
皆さんに読んで頂いているこのコラム、
来週が最終回です。
さっき気づきました。
なので、来週火曜日は
是非読んでくださいね、と。
宣伝でした。
伊藤春香「PRガール」バックナンバー
- 第10回 「信じた瞬間、運命になる。」(2/14)
- 第9回 「正しい努力は、楽しい努力。」(2/7)
- 第8回 「キャリアは続くよどこまでも。(就活生の皆さんへ)」(1/31)
- 第7回 「普通なんてあり得ない」(1/24)
- 第6回 「偉い人は、偉いから偉い。」(1/17)
- 第5回 「研修時代の思い出」(1/10)
- 第4回 「はーちゅーちょーのお仕事。」(1/4)
- 第3回 「聞かれても困るけれど。」(12/20)