DMが広告セールス後押し – 全日本DM大賞贈賞式開く

グランプリの表彰

グランプリの表彰。(写真左から)グーグル・清水一浩氏、電通ワンダーマン・佐藤謙一郎氏、嶋口充輝・審査委員長

企画やクリエイティブの優れたダイレクトメール(DM)を顕彰する「第26回全日本DM大賞」(日本郵便主催)の贈賞式が2月28日、都内で開かれ、金・銀・銅の各賞を受賞した広告主と制作担当社がそれぞれ壇上で表彰を受けた。

グーグルの「Googleオープンビジネスパートナー教育プログラム」が今回グランプリに選ばれた。検索連動型広告「アドワーズ」を中小企業にセールスする「パートナー」向けにアドワーズの知識や顧客提案のポイントなどを記した教育プログラムで、約6000社のパートナーに送付したもの。段階的に理解を促す狙いで3回に分けて送付し、約10%のパートナーが新規クライアントを獲得するなど同社の広告セールスを後押しした。

グーグル マーケティングマネージャーの清水一浩氏

審査基準の「戦略性」「クリエイティブ」「実施効果」の各要素でバランス良く評価されグランプリにつながったという。同社マーケティングマネージャーの清水一浩氏は壇上で、「難しいと思われがちなアドワーズを分かりやすく伝えるため、情報をシンプルにして使う順番に伝えるようにした」と企画の意図について述べた。制作を担当した電通ワンダーマンの佐藤謙一郎氏は、「今回受賞したDMは“飛び道具”ともいえる要素が少なく、受賞には当初は半信半疑だった」と振り返った。

郵便事業会社の元女久光・専務執行役員

あいさつする郵便事業会社の元女久光・専務執行役員

審査委員長の嶋口充輝法政大学教授は「今回は震災の影響で、例年に比べ地味な作品が多い印象があったが、受賞作品はどれも素晴らしいものが選ばれた。(上位作品の選考は)例年と比べ比較的すんなり決まった」とコメントした。

入賞した28作品は、5日~9日(10時~18時)に東京・汐留のトッパンフォームズ本社ビル1階に展示する。


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