WEBコンサルティングのトライベック・ストラテジーが23日発表した、企業サイトのコミュニケーション力診断の調査結果によると、1位はサントリーという結果となった。
同調査は、同社が昨年11月から12月にかけて実施した「主要企業Webユーザビリティランキング2011<企業サイト編>」の結果をもとに、15の業界別ランキングの上位2社、計30社の企業サイトのコミュニケーション力を診断したもの。調査には同社が提供する、コミュニケーション力を数値化するサービス「コミュニケーション診断力」が用いられた。
診断はコンテンツの伝わりやすさを評価する「経験軸」、広告や広報活動との連携力を評価する「PR軸」、ソーシャルメディア等を通じた生活者との連携力を評価する「コミュニケーション軸」、サイト内のコンテンツ同士や、関連サイトとの連携力を評価する「結果軸(行動促進軸)」の4つの評価軸によって行われ、それぞれの数値を合計した点数で順位を決定する。
各評価軸の平均は「経験軸」が最も高く、「コミュニケーション軸」が最も低かった。トライベック・ストラテジーによると、全体としてブランド訴求への意識の高さはうかがえたが、ユーザー参加型コンテンツやソーシャルメディアへの対応が課題であると分析している。
サントリーは「PR軸」、「結果軸」において最高水準のスコアを記録。2位のマツダ、3位のアサヒビールとともにユーザビリティランキングでは上位ではないものの、コミュニケーション力向上に重点的に取り組んでいる結果であると考えられる。
5位の「JX日鉱日石エネルギー」や7位「NTTドコモ」、8位「東京メトロ」、9位「中部電力」はユーザビリティランキングでも上位10社にランクインしており、ユーザビリティ、コミュニケーション力ともに優れた優良サイトだといえる。
上位10社のランキングは以下の通り(カッコ内は「2011年度ユーザビリティランキング」の順位)
順位 企業/サイト名
- サントリー(24)
- マツダ(40)
- アサヒビール(31)
- 富士フイルム(21)
- JX日鉱日石エネルギー(1)
- キヤノン(47)
- NTTドコモ(2)
- 東京メトロ(6)
- 中部電力(3)
- JCB(48)