日本から近いようで遠い国、ブラジル。今ホットな国ブラジル。BRICsの一角をなす国で経済発展が著しく、2014年にはサッカー・ワールドカップ、2016年オリンピック開催を控え、色々と注目を集めているブラジルですが、なかなか遠くてわからない。そう、日本とブラジルは時差12時間。飛行時間も30時間。真反対なんです!
そんなブラジルにせっかくいるということで、現地から旬な広告・クリエイティブや海外での働き方などについて生の声をご紹介させて頂くことになりました、杉野恵美と申します。初めまして。グローバルマーケティングコミュニケーションズ会社マッキャン・ワールドグループ傘下のモメンタムの営業です。一昨年までモメンタムの東京オフィスで働き、先月までの1年半はニューヨーク本社、次はなんと!!5月からサンパウロです。今はまだ異動前なのですが、プロジェクトで急遽サンパウロ出張中。ホームレス、デスクレス、携帯レス、名刺レス、、、さらにポルトガル語も話せないまま日々奮闘しております!これから12週間どうぞよろしくお願い致します。
さて、5カ月前に初めて来た時の印象は、コカ・コーラもある!スタバもある!ZARAもある! 都会じゃん! でした。街中に行くとグラフィティがたくさん! しかもみたことない世界観!!
アメリカやヨーロッパの街並みはよくテレビにも流れ身近ですが、
ブラジルの街のグラフィティはなんかすごい。ニューヨークともちがう。アメリカともヨーロッパともアジアとも違う。全ての文化がミックスされて、ひとつの違う何かになっている感じを受けます。
日本よりもアーティストの存在が一般的で、また彼らがリスペクトされている空気を感じます。
サンパウロの街のグラフィティ
モメンタム・サンパウロオフィス
Wマッキャンのオフィス
さて広告についてはというと、まず、わたしの滞在しているサンパウロでは街の景観をくずすという理由で、OOHは空港周辺以外禁止。いまだにテレビがメインメディア。ただテレビで流れるのはサッカーばかり。車社会のため、ラジオはとても効果的なメディアとして使われ、全国紙の新聞はありませんがローカル紙・業界紙多数。オンラインについてはとても進んでいて、特にソーシャルメディアに関しては滞在時間数がインドに次ぐ世界第2位というのが概要です。
ではブラジルの代表ブランドであるメリッサの有名なTVCFをご紹介~。
ワイン装飾の特殊プラスチック会社からファッション業界へ飛び込み大成功したメリッサ。
全てが特殊伸縮性ゴムでできているから履き心地も抜群!
日本でも2倍以上の価格でセレクトショップにおいてありますよね?
メリッサと3Mがコラボしたかわいいけど力技のTVCF。
現在のmelissa店舗
ブラジルではフィアット、フォルクスワーゲンなどのヨーロッパ車や韓国車の勢いがよく、押されぎみの日本車。
そんな中、日産がソーシャルメディア中心のキャンペーンを展開し大成功。
“Poneis Malditos” (Damn Ponies)(おバカなポニー)
馬力のない車を、かわいいけど役に立たないポニーに例えているのですが、
最後にポニーがこれを「10人以上にシェアしないとポニーの呪いにかかるぞ」とストレートに脅しています。
結果はローンチ後3日で350万view 、50万シェア。ツイッターではTrend topicsに入り、売り上げは前年比110%だそうです。。
現地語であるポルトガル語を話せないのに、広告・コミュニケーションの仕事がはたして本当にできるのか!?と不安はありましたが、ブラジル人は本当に優しくて丁寧。身振り手振りや絵を描いたりで成り立っている気がしますます。
毎日ドタバタですが、今後12週間お付き合いいただければ幸いです。ぜひトピックのご希望などございましたら、ご連絡頂ければと思います。 @tamagoemi どうぞよろしくおねがいします!