グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)は東日本大震災の発生をふまえた措置として、2011年度から福島、宮城、岩手、青森、秋田、山形、茨城県に本社を置く応募者からの応募費用を無料とし、東北と茨城のデザインや伝統産業などの国内外への広報・販促支援を推進している。そして4月27日より応募を開始した2012年度グッドデザイン賞においても、前年度に引き続き東北6県および茨城県からの応募を無料とする特別措置の実施を発表した。今回はさらに東北各県と茨城県で応募説明会を計8回にわたり開催する。
この措置は2011年度からの3カ年を継続する予定で、この期間に東北・茨城からおよそ100点のグッドデザイン賞を選出し、「東北・茨城100のグッドデザイン」として、地域独自のデザインの魅力と価値の再発見とともに積極的な発信に務める考えだ。この措置に基づいて2012年度グッドデザイン賞に応募し、一次審査を通過した対象については、同会の「復興支援デザインセンター」が企画する震災復興支援プロジェクト「Area Aid Design Project – JDP東北茨城デザインプロモーション」への参加が可能になる。同プロジェクトでは、展示会・見本市への出展支援や広報支援などが行われるほか、2012年度はデザインコンサルティングなどの新しいプログラムも予定されている。対象は、東北6 県(青森県・秋田県・岩手県・山形県・宮城県・福島県)と茨城県内の製造事業者およびデザイン事業者となる。
2012 年度グッドデザイン賞応募説明会は、福島、宮城、秋田、青森、茨城、山形で5月8~17日の期間に開催が予定されている。参加希望者は、日本デザイン振興会のサイトで予定を確認後、メールにて申込みのこと。