2012年のワンショーおよびワンショーインタラクティブの結果が発表された。ワンショーで発表された全部で115本のペンシルのうち、最も多くを獲得した国はアメリカで43本、次いでドイツが10本、イギリスが9本、マレーシアが8本という結果になった。日本はワンショーではペンシルの獲得はなし。ワンショーインタラクティブでは、ゴールド1本およびブロンズ4本、計5本の獲得となった。
全26カ国の応募の中からワンショー最高賞(Best of Show )に輝いたのは、アメリカのMother New Yorkが手がけた「Little Marina(マリーナちゃん)」キャンペーン。クライアントはアパレルメーカーのTarget(ターゲット)で、同社は、イタリアのニットブランド「ミッソーニ」とのコラボレーション商品の販促のため、ファッションデザイナーやセレブらが集うNYのファッション一大イベント「NYファッションウィーク」の会場に、巨大な25フィート(約7.6メートル)の女の子の人形「マリーナちゃん」を登場させた。
最高賞を受賞した「Little Marina」キャンペーン
そのインスタレーションと連動して、彼女(マリーナちゃん)のタンブラーサイトが開設され、期間中では、巨大なiPhoneを巧みに操って、ファッションショーなどの会場からWebに情報をアップするマリーナちゃんの姿があちこちで目撃された。「“マリーナちゃん”はNYファッションウィークを巡る言説の中で、キーとなる重要な役割を担っていた。彼女自身が街の噂となっており、最高賞を得るのにふさわしい作品」とワンショーを運営するワンクラブ代表のKevin Swanepoel氏は語る。
最も環境問題に意識的に取り組んだ仕事に贈られるグリーンペンシルは、ドローガ5制作の「Windmade」ロゴに決定した。風力エネルギー利用を示す初の消費者ラベルで、デンマークの風力会社Vestas Wind Systemsらによって創設された。
グリーンペンシルを獲得した「Windmade」
日本のワンショーインタラクティブの受賞作品は以下の通り。
ゴールド
グーグル「OK Go -All is Not Lost」(博報堂)
ブロンズ
ホンダ「通行実績情報マップ」(電通)
スペースシャワーネットTV ステーションID(PARTY)
NTTドコモ「森の木琴」(ドリル)
インテル「The Museum of Me」(プロジェクター)