電通は6日、書籍のプロモーションや書店店頭の活性化を目的としたARアプリサービス「ミル+(ミルタス)」を新たに開発、29日に本格稼働すると発表した。
ミルタスは、スマートフォンのカメラ機能を利用したARアプリ。書店店頭でサービス対象の書籍の表紙を撮影すると、指定されたWebサイトに自動的にアクセス、ユーザーは、その書籍の出版社が提供する画像や音声など“お楽しみコンテンツ”を閲覧することができる。アプリは無料でダウンロードすることが可能だ。
29日の本格稼働に向け、電通はWAVE出版、サンマーク出版、大和書房、フォレスト出版の出版社4社と、有隣堂3店舗、三省堂本店の協力のもと、5月7日から新刊書籍8冊を対象に先行実験を行ってきた。店頭集客や書籍のプロモーションにつながるほか、SNSと連動させることで、出版社と読者のコミュニケーションの活性化も期待できるという。
現在、アプリ公開を記念して、三省堂神保町本店、および有隣堂テラスモール湘南店で、ミルタス対応書籍コーナーが展開されている。対応書籍は、次の8冊。『働く君に贈る25の言葉』『究極の判断力を身につける インバスケット思考』『美しいものを売るための大切なこと』(以上、WAVE出版)、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』『「先延ばし」にしない技術』(以上、サンマーク出版)、『読むだけで心がラクになる22の言葉』(フォレスト出版)、『ジョージ・ポットマンの平成史』『心が喜ぶ働き方を見つけよう』(以上、大和書房)。
今後は、4出版社とともに発足した「ミル+推進協議会」を中心に、さらに多くの出版社・書店の参加を呼び掛けながら、サービスの普及促進を図りたい考え。同協議会の事務局機能は、電通が担う。