富士ソフトは25日に開催した第42回定時株主総会で、その議決権行使に初めてiPadを導入した。
参加した約160人の株主は、手元に設置されたiPadを使用し、議案採決に際して「賛成」、「反対」を画面をタップして投票。その結果は、即座に会場前方のスクリーンに表示される仕組みになっている。「これまでのように拍手や投票用紙による採決に比べて、議決権の票数を正確に反映することができ、株主総会の透明性を高めることができる」(コーポレートコミュニケーション室)。
このシステムは、情報通信技術を提供する同社の自社開発。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の普及が急速に進む中で、特にモバイル分野に注力している同社としては、「株主の皆さまに弊社のモバイルビジネスの可能性を実感いただく」狙いもある。
同社では株主総会での利用のほか、自治体の議会、学校の授業などさまざまなシーンへの応用が可能と考えており、システム導入にあたって「新たな取り組みをアピールする機会」ととらえ、取材も誘致した。