3万ダウンロード超え、健康管理と社会貢献が同時にできるiPhoneアプリ「Table For Two」

肌の露出が多くなる夏を迎え、体型が気になる人にとってダイエットは重要テーマのひとつ。外見上の問題だけでなく、健康診断で運動や食事制限を勧められている人にとっても、毎日の食事の管理は悩ましい問題だ。そんな人たちのあいだでヒットしているのがiPhoneアプリ「Table For Two」だ。昨年12月にApp Storeで発表してから7カ月半で、3万ダウンロードを超えた。

開発したのは、NPO法人TABLE FOR TWO International(テーブルフォーツー)とfoo.log株式会社、電通、そして電通レイザーフィッシュの4社。このアプリは、本年5月に発表された第65回広告電通賞でダイレクト非通販部門最優秀賞、インターネット・モバイルコミュニケーション部門優秀賞を受賞した。

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App Storeから無料でダウンロードできるiPhoneアプリ「Table For Two」

毎日の食事をiPhoneで写真撮影しアップするだけでできる食事管理

このアプリは、毎日の食事をiPhoneで写真撮影しアップするだけで、画像からカロリーと栄養バランスを自動解析し診断してくれる。さらにヘルシーな食事の写真をアップすると、協賛企業からの寄付というかたちで、アフリカの子どもたちに学校給食が寄付される。

テーブルフォーツーが示すヘルシーメニューのガイドラインは次の3つ。このうちどれかひとつを満たすものがヘルシーメニューとなる。

  1. 生活習慣病やメタボリックシンドローム改善に役立つようなヘルシー素材や、カロリーダウンの工夫を含んでいる(1食あたり約680-800kcalが目安)
  2. 食料問題の改善に結び付くような素材や工夫を含んでいる。
  3. 日本人に不足しがちな栄養素を補うような素材や工夫を含んでいる。

この食事管理の方法は、食事画像からの自動解析技術*は、東京大学情報理工学系研究科 相澤研究室と東大発のベンチャー foo.logによって開発された最先端の技術によるもので、誰でも手軽に続けられる健康管理の方法として医学的にも注目されている。


*利用されている画像解析技術は、科学技術振興機構「JST」の戦略的創造研究推進事業「CREST」における研究領域「共生社会に向けた人間調和型情報技術の構築」の研究課題「“食”に関わるライフログ共有技術基盤」の成果を展開したもの。

過体重10億人、飢餓人口10億人。2つの問題を同時に解決することを目指す

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TABLE FOR TWO代表の小暮真久氏は、健康改善と社会貢献が同時にできる取り組みで1,489万食の給食をアフリカへ寄付したことが評価され、Forbesが選ぶ「世界の慈善活動家ヒーロー48人」に選ばれた。

テーブルフォーツーは、世界の飽食問題と飢餓問題の解決に取り組むNPO。名前の「TABLE FOR TWO」は、先進国の私たちと開発途上国の子どもたちが食事を分かち合うというコンセプトを表している。社員食堂や店舗でテーブルフォーツーのヘルシーメニューを購入すると、代金のうち20円が寄付となり、アフリカの子どもに給食1食分をプレゼントできる。社会貢献とメタボ予防ができるとして、480以上の企業、官公庁、大学、病院などで採用され、2007年10月の設立以来累計1,338万食をアフリカ諸国に届けてきた。

使いやすいインターフェイスで先端技術とコンセプトを伝える

3万ダウンロード超の人気アプリになったポイントとしては、コミュニケーションのプロフェッショナルである電通と電通レイザーフィッシュが企画・開発に関わったことがあげられる。多くのユーザーに利用されるアプリの開発を通して社会の問題に対する総合的なソリューションを提案することを目指す。
 
アプリ「Table For Two」利用者からは、「食べることも、写真を撮ることも好きなので、無理なく続けられています」「ヘルシーメニューを食べることが誰かのためになる、というのが嬉しいです」などの感想が寄せられているという。

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