林潤一郎(オレンジ・アンド・パートナーズ/2005年宣伝会議コピーライター養成講座総合コース、2006年同上級コース、同専門コース〔山本高史クラス〕修了)
※画像をクリックすると拡大表示されます
はじめましての方も、そうでない方も、1カ月間どうぞ宜しくお願いします。
オレンジ・アンド・パートナーズという会社でプランナーやコピーライターをしております、林ライスと申します。谷崎潤一郎にあやかって両親がつけてくれた名前は、あまり使わなくなりました。社長から拝命した「ライス」として日々暮らしております。
自己紹介から始めたら普通すぎるよなー。と思ったのですが、有名でも何でもない一介のサラリーマンが偉そうに書いてもイミフでしょうから、簡単に、紹介させていただきます。
いまから2年と少し前。当時勤めていた組織は顏も名前も知らない人の方が多い大きな会社だったのですが、僕は30歳を目前にこんなことを考えていました。「運良く新人賞をとることはできたけど、このままじゃ、鳴かず飛ばずの人生だろうなぁ。まだ何十年とつづく人生で、誰にも負けない一生モノの技を身につけたいなぁ・・・」と。そんなとき、ふと思い出したのがいまの会社の社長である、小山薫堂著『考えるヒント』でした。「あのおじさまに、教えてもらいたい!」
ある日の午後、渋谷の小さな喫茶店で一心不乱に愛を綴りました。それはもう、昼間に書いたとは思えないほど恥ずかしいラブ・レターです。それだけでは飽き足らず、とにかく封を開けて読んでもらわないとダメだと思い、文房具屋さんで蛍光オレンジのプチプチ付き封筒(無駄に分厚くて目立つAIR MAIL用!)に、就活生も顔負けの自己分析シートに自己PR、そして作品集をinして事務所に送りつけたのです。「大好きです!入れてください!」と。
奇跡が起きました。なんと、わざわざ会ってくれたのです。天にも昇る想いでした。が、どうやらそれは試練のはじまりだったようで、手紙を書いてからアルバイトとしてテスト入社させてもらうまでに3カ月かかりました。途中で不採用になりかけた時は「あ、あ、ぼ、ぼく、そしたらですね、来週までに100個企画つくります!」と大言壮語を吐き、それこそ不眠不休でパワポを作った思い出があります。結果的にはそれが奏功して「キミの企画は面白くないけど、根性ありそうだからおいで」という連絡をいただくことになったのです。
※画像をクリックすると拡大表示されます
はっ! 簡単に自己紹介を、と言いながら1000文字を超える勢いです。ボディコピーが下手なのがバレますね。編集力が足りませんね。すいません。養成講座卒業生とか僕が言ったら宣伝会議さんに迷惑ですね。このコラムで何を言いたかったのかと言うと・・・。余計なことは考えない。アレコレ考えすぎない。とにかくやる。動く。ぶつけてみる。ということです。だから僕はプランナーなのに、よく考えません。お前それでよくやってけるね。と、思った方は次回もぜひ読んでください。日々の仕事について、具体的に書きます!
林潤一郎
オレンジ・アンド・パートナーズ プランナー/コピーライター/ディレクター。1980年生まれ。東洋大学社会学部卒業後、広告営業を経てリクルートメディアコミュニケーションズ入社。ディレクターとして様々な企業の求人広告を制作し、2007年東京コピーライターズクラブ新人賞を受賞。2010年より現職。主な仕事に首都高『TOKYO SMART DRIVER』、WDLC『SUPER ROOKIES』のキャンペーン企画、クリエイティブディレクションなど。その他、社内のコピーライティング業務全般。宣伝会議コピーライター養成講座2005年総合コース、2006年上級コース、専門コース(山本高史クラス)修了。
【バックナンバー】
コピーライター養成講座卒業生が語る ある若手広告人の日常
- 2012年8月 小林麻衣子「女子力」より「おっさん力」
- 2012年7月 杉山元規「悩める29歳(1)」
- 2012年6月 栗栖周輔「学歴なし、職歴なしで広告業界に入るには」
- 2012年5月 永友鎬載「僕の失敗(1)」
- 2012年4月 大津健一「幸運の女神は最終講義で微笑んだ」
- 2012年3月 大重絵里「考え続けられる人が、輝いている」
- 2012年2月 山川力也「コピー」じゃなくて、「いいコピー」を書くために。
- 2012年1月 安田健一「土俵に上がれない時代は、土俵づくりから。」
『コピーライター養成講座』
講師は一流のコピーライターが直接指導 プロを育てる実践型カリキュラム
いまでも多くの有名クリエイターを輩出している本講座。幾度かの改変を経て、内容を一新。コピーやCMといった、広告クリエイティブだけでなく、インタラクティブ領域のコミュニケーション、マーケティングやメディアクリエイティブなど、さまざまな視点からコミュニケーションを構築する能力を養い、次世代のクリエイターを育てます。