宣伝会議賞1分アドバイス(1)岩田純平さん「コピーライティングのマストアイテムはやる気、味方、しめきり」

いよいよスタートした、第50回宣伝会議賞。

今回も、広告界の最前線で活躍するクリエイティブディレクター、コピーライター、CMプランナーが審査員を務めます。その数、なんと100人!

このコーナーでは、審査員の皆さんが日替わりで毎日登場します。プロのコピーライターの皆さんは一体、どんなシチュエーションでコピーを生み出しているのでしょうか?宣伝会議賞のグランプリ、そしてコピーライターとしてのキャリアアップを目指す皆さんに向けたメッセージもお届けします。
岩田純平

トップバッターは、電通の岩田純平さんです。養命酒製造の広報部を経て電通に入社、コピーライターとして活躍されています。岩田さんと言えば、JTの缶コーヒー「ルーツ」のコピー。「それでも、前を向く。」のコピーで展開された、俳優・竹野内豊さん起用のシリーズ広告が気になった人も多いのではないでしょうか。

――優れたコピーをひらめくのは、どんな瞬間でしょうか?
岩田さん 会社の机で考えていることが多いです。ある程度書いて、もう大丈夫かな、と思ったくらいに、いいコピーって出る気がします。

――コピーを考えるときの、マストアイテムを、あえて3点挙げるとすると?
岩田さん やる気、味方、しめきりですね。

――なるほど、やはりしめきりも大事なのですね。宣伝会議賞の応募者の皆さんにも、しめきり=10月31日を頭のどこかで意識しつつ、練りに練ったコピーを応募してもらいたいですね。岩田さんご自身も、宣伝会議賞への応募経験があります。その時のエピソードとともに、応募者への応援メッセージをいただけますか?
岩田さん 僕は2次審査を通過するのが限界でした。そんな人が審査してるのも、どうかと思われるでしょうけど・・・。1次審査に限って言えば、担当している審査員との相性がすべてなので、もし残ってなくてもがっかりしないでください。同じ課題だったら同じものを次の年も送ると、通る可能性もあると思います。

――次は、ルミネの広告でおなじみの博報堂・尾形真理子さんにインタビューします。女心を見事に捉えたコピーで、ファンも多い尾形さん。あのコピーは、どんなシチュエーションで生み出されるのでしょうか。乞うご期待ください!

岩田純平(電通/コピーライター)
1974年生まれ。養命酒製造広報部を経て電通勤務。主な仕事に養命酒新聞広告、JT「ルーツ」、サントリー「角」「トリス」、東芝「白物家電国産1号機80周年」「一般白熱電球製造中止」「LED電球」、日本公文教育研究所「くもんいくもん」など。02年度TCC新人賞、05・08・09年度TCC賞受賞。
『宣伝会議賞』
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。
第50回 宣伝会議賞
第50回 宣伝会議賞
第50回 宣伝会議賞
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