今回は、開講が迫った「ジブンと社会をつなぐ教室」についてご説明します。「ジブンと社会をつなぐ教室」は、全10回で広告コミュニケーションプランニングの流れにそって、それぞれのステップでのポイントを踏まえ、それを就職活動に応用するカタチで進行します。
本教室では、広告コミュニケーションプランニングにおける「価値を把握するノウハウ」や「価値を表現するノウハウ」を公開し、就職活動だけにとどまらず、社会に出てからも重要となる伝わるコミュニケーションを考える力の獲得をサポートします。
就職活動において自己分析と企業研究は就職活動のステップにおける重要要素です。そして、自分を知り、相手を知るという、あらゆる戦いにおける基本です。この2つの要素は、こと就職活動においても、基本中の基本だと思います。
しかし、問題は、この基本をどう深めていくかにあります。枠組みとして提示するということと、その枠組みの中で、どのように思考し、あるいは苦闘するか、は違うのではないでしょうか?
「ジブンと社会をつなぐ教室」は、電通のコミュニケーションメソッドを使った「頭の絞り方」のようなことを共有しようとしています。
また、広告会社ならではの部分で言うと、自己表現の要素です。これもまた本教室の強みではあると思うのですが、大事なのは、自己分析、企業研究と自己表現とは別個のものではないということです。深めた思考を他者にどのように伝えていくのか?一連のワークを途切れさせること無く、アウトプットに至る。これもまた、仕事がうまく行くための経験則です。
「マニュアル化された範囲内の自己PR」
「隣の学生と同じような自己PR」
PCサイトの情報やマニュアル本の情報に左右され、自分の言葉ではなく他人の言葉を借りてアピールしても相手にあなたの気持ちはきちんと届くでしょうか?
「ジブンは社会でどんなことがしたいだろう?」
「就職をして何をしたいのか?」
「ジブンは社会でどんな役割を果たしていきたいのか?」
「どうやって生きていたいのか?」
まずは、ジブンと社会をつなぐというコミュニケーションを理解しましょう。
その上でジブンの誕生まで遡って、ジブンを形成している要素を立体的に整理して理解する。社会(企業)について、その誕生まで遡って、インサイト(内面)を整理して、理解します。
「ジブンと社会をつなぐ教室」では、
- ジブンを社会(企業)をつなぐ本質的な価値を設定します。
- ジブンの価値を社会(企業)に伝わるカタチに落とし込みます。
- そして、ジブンの価値を社会(企業)に対して様々な場面で表現していきます。
「就職のための活動を、やめましょう」。
就活=就職のための活動という考え方は、みなさんにとっても企業にとってもいい結果をもたらしません。
就職できるか不安で、就職するための活動となってしまう気持ちもわかります。
ただ、就職活動生の中には最短で3カ月未満で就職活動が終わってしまうような学生もいます。1年にも満たない短い期間にこれからの40年近いキャリアを簡単に決めてしまっていいのでしょうか?
就職はゴールではありません。
そのため、就職活動期に就職をするための「傾向と対策」に奔走するのではなくジブンの価値を発見し、それを社会に伝わる形で表現できるよう自分と向き合いましょう。
また、これは就職においてだけではなく、社会にでてからもずっと重要となる能力です。
もっと自分の本質に目を向けて目先のゴールではなく40年後の自分を想像していきましょう。
みなさんとお会いできることを楽しみにしています。
ジブンと社会をつなぐ教室プロジェクトチーム(マスメディアン×電通)バックナンバー
- 第10回 2013年度就職活動のスケジュール変更がもたらした課題 (9/14)
- 第9回 情報過多になった自分を“剥がされる”(9/7)
- 第8回 「ミーハーだから」で人生を決めていいのか最後まで悩みました(8/31)
- 第7回 コミュニケーションの力で社会と自分の関係はもっと良くなる(8/24)
- 第6回 ジブンがいちばんジブンを知る(8/10) by 大来優(アートディレクター)
- 第5回 就職活動は、自分も“選ぶ側”である意識を。(8/3) by 西井美保子(リサーチャー)
- 第4回 悩めるみなさんに、もっといい悩みを。(7/27) by 保持壮太郎(コピーライター)
- 第3回 自分を知って、自分の未来を考える みっつの問いかけ(7/20) by 笹木隆之(戦略プランナー)