宣伝会議賞1分アドバイス(18)岩田正一さん「コピーライターは、『想いを言葉にする』仕事」

いよいよスタートした、第50回宣伝会議賞。

今回も、広告界の最前線で活躍するクリエイティブディレクター、コピーライター、CMプランナーが審査員を務めます。その数、なんと100人!

このコーナーでは、審査員の皆さんが日替わりで毎日登場します。プロのコピーライターの皆さんは一体、どんなシチュエーションでコピーを生み出しているのでしょうか?宣伝会議賞のグランプリ、そしてコピーライターとしてのキャリアアップを目指す皆さんに向けたメッセージもお届けします。

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本日は、新東通信の岩田正一さんへのインタビューを紹介します。
最近の仕事としては、ブランド品などのリユース品の買取・販売を展開するコメ兵の65周年ブランド広告「Re:use」が挙げられます。コメ兵の広告は「アドタイ」でもご紹介しています。

――コピーが浮かぶのは、どんな瞬間でしょうか?

岩田さん 広告が出稿されるタイミングや状況を想像しているとき。
仕事について話をしているとき。好きな音楽を聴いているとき。

――「広告として、世の中にどう出ていくか」をイメージしながら考えることが、社会全体の気分にフィットし、見る人に伝わるコピー、クリエイティブを生むためのコツなのですね。コピーを考えるときの、マストアイテムと言えば何でしょうか?

岩田さん MacBook AirかiPad(頭に浮かんだアイデアを入力して、頭を空っぽにするために)、好きな音楽(集中するために)、好きな画像(シーンをイメージするために)です。

――アイデアは溜めこまず、すぐアウトプットして「頭を空っぽにする」というのが参考になりますね。音楽、画像などをうまく取り入れて、五感を刺激したり、静めたりするのもアイデア発想に効果がありそうです!最後に、岩田さんが思う「コピーライター」という仕事について聞かせてください。

岩田さん 言葉で人を動かす。言葉で会社を動かす。言葉で社会を動かす。コピーライターは、「想いを言葉にする」仕事。言葉があることで、人を幸福にできたらいいな、と思います。

――熱く、強い想いがあっても、それがうまく世の中に発信できずにいる人・会社は多いように思います。その思いを言葉に変換して、人・会社と社会とをつなぐ。コピーライターは、社会全体が幸福になるような出会いを生む仕事でもありますよね。

次回は、マッキャンエリクソンの中村猪佐武さんへのインタビューを紹介します。お楽しみに。

岩田正一(新東通信/クリエイティブディレクター、コピーライター)
1959年生まれ。最近の仕事に、コメ兵 企業ブランディング「売る人、買う人の、KOMEHYO」など。消費者のためになった広告コンクール金賞、中日新聞広告賞最優秀賞ほか。


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『宣伝会議賞』
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。
第50回 宣伝会議賞
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