日経広告研究所が発表した2011年度の企業別広告宣伝費ランキング(単独決算ベース)によると、746億円を計上したパナソニックが4期連続でトップに立った。パナソニックの広告宣伝費は前年度比1.8%増で、10年度(4.9%減)、09年度(14.8%減)の減少基調から若干回復した。2位の花王(518億円)、3位のトヨタ自動車(428億円)ともに順位に変動はないが、花王は1.1増と前年比で増加したのに比べ、トヨタは14.3%減と4年連続減少した。
このほか、上位ではNTTドコモ(5位、5.6%増)、アステラス製薬(7位、9.9%増)、ヤマダ電機(8位、1.4%増)、大阪ガス(10位、3.5位)などが前期比で広告費を増やした。
一方、連結広告宣伝費はソニーが3571億円(9.9%減)と5年連続で首位となり、トヨタ自動車(3047億円、1.4%減)、日産自動車(2036億円、8.6%増)が続いた。
2011年度の広告宣伝費の総額(単独決算ベース)は、前年度比2.2%減の2兆2750億円で、5年連続で減少した。本調査は非上場の有力企業を含めた4121社が対象。