今の今まで、自分の軸となるコトバがフラフラしたままでした
はじめまして。このたび、「宣伝会議賞チャレンジ宣言!」ブログを書かせていただくことになりました、呉 文恵と申します。酔った勢いでこのブログ企画に応募してしまい…その勢いのまま、宣伝会議賞も頑張りたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
簡単に自己紹介をすると、私は、日本生まれ日本育ちの台湾人で、千葉県千葉市の片田舎に生まれ、竹林と畑に囲まれた家で育ちました。普通の中学・高校を出て、今年3月に大学を卒業し、現在IT系企業で採用担当として働いております。よって、コピーライターという職業とは全く縁遠い人生を送っております。
そんな私がこの企画に応募してみようと思ったきっかけ。それは「日本語に、いい加減向き合わなくてはいけない」という気持ちからでした。小さい頃から日本で育ちながらも、両親が中国語を喋っていたおかげで、外では日本語なのですが、家では中国語が混じったコトバを話していて、自分の日本語に自信を持てないまま生きてきました。なにかヘンな日本語を発すると、ごまかすために「あ、私、日本人じゃないから・・・」と発言したことも多々あります。ただのいいわけです。学校の勉強も、国語よりも英語にばっかり楽しみがいっていて、今の今まで、自分の軸となるコトバがフラフラしたままでした。
誰かのココロに残るコトバ、日本語を
それが、仕事を本格的に始めてから、採用担当というポジションで、誰かのココロに残るようなコトバ、誰かのココロに残る日本語を発信しなければならないのに、自分の中でうまく表現ができず、もがき苦しんでいました。そんなとき、私と同じく、日本で育った台湾人である作家の友人に相談をしたところ、「コトバの勉強をするのも、いいかもね」と言われ、いろいろとググりまして、「コピーライティングの勉強がおもしろそう!」と、宣伝会議のページを見漁り、直感と勢いでこの企画に応募した次第です。
宣伝会議賞の存在は知っていましたが、どうも自分のコトバに自信がなく、今まで応募はしてきませんでした。しかし、今年は勢いでこんなことを書いているので、応募目標の本数を50本~100本にして、せっせと毎日アイデアを書き溜めながら頑張っていこうと思います。
自分につけたキャッチコピーは「コトバなんか おぼえるんじゃなかった。」日本語以外の外国語に囲まれすぎている自分に対する自虐の意味も込めて。それではまた次回、よろしくお願いいたします。
10月9日からは、「宣伝会議賞チャレンジ宣言(2)10月の試練編」をお届けします。挑戦者16人のプロフィールはこちらから。
【宣伝会議賞チャレンジ宣言(1)決意の9月編 バックナンバー】
- 「これを機に、地方のコピーライターさんとつながりたい」高田寿実さん(36歳)
- 「『トイレ掃除配属』。あのひとことがなかったら、今の僕はいないかもしれない」小橋元樹さん(23歳)
- 「職業ガイドブックをパッと開いてあったのが、コピーライター」高倉宏侑さん(21歳)
- 「3年間で出会った人の分だけ、迷った分だけ、宣伝会議賞と戦える」佐久間仁美さん(25歳)
- 「『コピー年鑑』の編集委員長になる。手始めに、私は宣伝会議賞を獲る」 永井一二三さん(30歳)
- 「グランプリを獲って素敵な初老を迎えたい」中島彰則さん(33歳)
- 「コピーライターとして、自分の名前で勝負できているか?」赤星薫さん(32歳)
- 「趣味の“大喜利”活かして宣伝会議賞に初挑戦」森本祥司さん(28歳)
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。