後半の巻き返しで、自己記録更新を狙いたい…
どうしよう。このブログで書けることが何もない…。試験前の「私ぜんぜん勉強してなくてー」という言葉はたいてい嘘だったりしますが、宣伝会議賞、本当に進んでいません。だからいいコピーを書くコツとか、有益なことはとても書けそうにないので、今回は私が9月にやったことをさらそうと思います。がんばっている方に、「まだこのレベルの奴もいるんだ」と一息ついていただければ幸いです。
・やったことその(1)
とりあえずかたちから入ろうと、伊東屋で宣伝会議賞用のノート(殴り書きしやすい方眼タイプ)を購入。この時点ではまだ時間があったので、昨年のノートよりも厚くて、ひとまわり大きいサイズ、しかも縁起の良さそうな赤をチョイスしてしまうという張り切りよう。
・やったことその(2)
次に、先輩からお借りした谷山雅計さんの名著『広告コピーってこう書くんだ!読本』を改めて熟読。「ふむふむ、生理的にどう感じるかをチェックすると、コピーの選択眼が身につくのか…」など、目から鱗のなるほどポイントをノートに書き出しました。行き詰まったときは、谷山さんのお言葉からヒントを頂戴してしまおうという魂胆です。
・やったことその(3)
そろそろ9月も半ば。夜になると「もうコピーを数千本書いた」という方のブログやTwitterをのぞいては「やばい!」と焦り、昨年の『SKAT.11』を眺めては「うまいなあ」と感心し、同時に落ち込む。そして時間はどんどん過ぎる。いやほんと、その時間で少しでも考えろって話ですね…。
・やったことその(4)
9月後半の休日、ようやく課題に着手。とはいえいきなりコピーは書けないので、まずは企業や商品の情報収集。ある程度把握したら、自分なりに感じたキーワードなどをつらつらとノートに書いていきました。これは下準備の段階ですが、なんと10月に入った時点でまだここまでしか到達していません。しかも手をつけたのは50社中11社だけというていたらく…。
つまり、コピーはまだ1本も書いていないのです。今思うと人の真似をしたり、人と比べたり、人の意見を集めたり、なんだか他人の人生をなぞって終わった9月だったように思います。だめですね。どんなに検索しても、答えなんて出てこないのに。自分の頭で考えることから逃げているのかもしれません。
昨年ファイナリストの方のお話を聞いて感じたのは、宣伝会議賞は運だけで獲れるほど甘くはない、ということでした。自信をもって「努力した」と言える人は、やっぱり強い。書いた数。費やした時間。そして何より、どのぐらい集中して考えたか。どれも今の私に足りなくて、でも、今すぐ私にもできることです。時間がないならつくればいい。短い時間を濃い時間にすればいい。すぐになまけてしまう私にとって、宣伝会議賞は自分との戦いの場なのかもしれません。あー10月はもっとがんばろう。せめて後半の巻き返しで、自己記録更新を狙いたいと思います。
明日は、富山忠彦さん(37歳)の「宣伝会議賞チャレンジ宣言(2)10月の試練編」をお届けします。
挑戦者16人のプロフィールはこちらから。
【宣伝会議賞チャレンジ宣言 赤星薫さんバックナンバー】
日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」は第50回を迎えます。1963年にスタート以来、広告界で活躍する一流のコピーライターのほか、糸井重里さん、林真理子さんといった著名な書き手を輩出してきました。50回目となる今回は50社の協賛企業から課題が出されており、第一線で活躍する100人のクリエイターが応募作品を審査します。課題は9月1日発売『宣伝会議』本誌にて発表、2012年10月31日が締め切りとなります。