品川駅に隣接する港南地区でコミュニティサイクルの社会実験がスタートした。運用するのは日本コンピュータ・ダイナミクス(NCD)とJTB法人東京。環境省の委託事業として11月1日から来年1月31日まで実施する。
今回の実験では、国内初となる交通系電子マネー決済対応の会員登録精算機を導入する。利用者は、専用サイト、または貸出ポートに設置された登録機によって会員登録をした後、FeliCa機能を搭載したICカードや携帯電話、専用IC会員証での個人認証によって自転車を利用できる。利用プランも基本料金と利用時間に応じた料金が発生する「マンスリープラン」と基本料金無料で、利用料金のみの「ワンタイムパス」から選べる。
今回の本格運用開始に先立ち、NCDは、9月11日~10月29日まで利用者を限定した試験運用を実施してきた。さらにこれまで、東京(大丸有地区)、名古屋市、広島市などでコミュニティサイクルの社会実験に参画、現在はさいたま市において会員制レンタサイクル事業「さいチャリ」を運営する。これまでに培ってきたノウハウを活かして、ターミナル駅として多くの利用者を抱え、放置自転車が問題化している品川駅港南地区での運用に乗り出す。都心の交通問題の解消と利便性の向上に期待が寄せられる。
『環境会議2012年秋号』
『環境会議』『人間会議』は2000年の創刊以来、「社会貢献クラス」を目指すすべての人に役だつ情報発信を行っています。企業が信頼を得るために欠かせないCSRの本質を環境と哲学の二つの視座からわかりやすくお届けします。企業の経営層、環境・CSR部門、経営企画室をはじめ、環境や哲学・倫理に関わる学識者やNGO・NPOといったさまざまな分野で社会貢献を考える方々のコミュニケーション・プラットフォームとなっています。
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