ヒット商品、話題の販促の企画書を紹介している『販促会議』2012年12月号。
「企画書大公開」特集では、プロモーション、イベント、商品企画など実際の企画書7点を掲載しながら、企画のポイントをいかに伝え、企画実施を勝ち取ったのかに迫っています。
※実際の企画書は、『販促会議』誌面でご確認ください。
誌面で紹介する7つの企画書はこちら
1、宝島社 「東京ミュージック花火2012」
今年10月に、東京・お台場で行われた「東京ミュージック花火2012」は、音楽に合わせて花火が打ち上がるショー。名曲にシンクロしながら、お台場の夜景をバックに花火が打ち上がるこのイベントに3万8000人が訪れた。「女子向け花火大会」としてメディアで紹介され、協賛企業を数多く集めている。企画した宝島社の事業計画書は、数値だけでなくストーリーがあり、なぜ今、宝島社が花火大会をするのか、の意義についても枚数を割いて説明している。
『販促会議』では協賛提案の企画書も公開。
2、プラス「フィットカットカーブ」
厚紙もスパッと切れる8カ月で150万本売れたハサミ「フィットカットカーブ」。プラスでは、製品開発を行うにあたり家庭でのハサミの利用用途を調査した。すると、紙を切っているのはわずか8%で、プラスチックやビニール、ダンボールなど、紙以外が92%を占めていた。こうした実態をふまえ開発されたのがフィットカットカーブ。商品企画書では、従来の文具ハサミ以上の「切れ味」が求められているという市場背景もしっかりと伝えている。
3、TSUTAYA.com 「どっちが観たい!?TSUTAYAエンタメバトル」
特定のテーマについてTSUTAYAの映像バイヤー2人が薦める映画のうち、どちらが観たいのかをフェイスブックユーザーとプロの審査員の投票で決める「どっちが観たい!?TSUTAYAエンタメバトル」。企画書では、そもそもフェイスブックを活用しソーシャルグラフを使うことに、どのような意義があるのかを丁寧に説明している。
4、ライフカード 「ゴルゴ13 からの依頼」キャンペーン
ライフカードは8月に、ネットショッピングで使えるVisaプリペイドカード「Vプリカ」のキャンペーンを実施。ゴルゴ13が「クレジットカードがないためネットショッピングができない。何か良い方法を教えてほしい」と依頼する内容だ。現金主義で素性を明かせない、というキャラクターの特性を生かしたこの企画。オリエンを受けての最初の企画書は、ブリーフ内容をふまえながらも、新たな提案を組み込んだものだった。
5、タカラトミーアーツ 「スマート飯」
筒型の容器の下部にあるノズルを回すとあらかじめ詰めておいたご飯が出てくる「スマート飯(はん)」。おもしろお弁当シリーズの第一弾として9月の発売前から、さまざまなメディアで話題となり、発売約1週間で初回生産分を売り切った。バラエティ商品には、誰かに伝えたくなるような「突っ込みどころ」が必要。企画書およびプレゼンでも“笑い”がとれるかを心がけているとのこと。さらに、営業が〝売る気になる”要素を加え、商品化を勝ち取った。
6、ドミノ・ピザ ジャパン「クルマセット」
ピザ、ドリンクに車を付けたセットが抽選で1名に当たるキャンペーン「クルマセット」は、多くのウェブメディアが取り上げ、SNSでは「クルマセット笑った」「ミニカーと思ったら本物」といった反響を得ている。ハンバーガー店のお子さまセットのパロディである「クルマセット」のアイデア。企画書を見たドミノ・ピザ ジャパン広告販促課課長は、「一秒で企画内容が伝わった」と話す。
7、ワタミフードサービス「集めよ!みんち王カード!!」
居酒屋の炭火焼だいにんぐ「わたみん家」は、焼鳥などが無料になる「みんち王カード」を顧客に配布し再来店を促している。今年9月は2万枚を超えるカードの利用があった。クーポンは再来店のフックとして効果が見込めるものの、財布に入れたまま、期限が切れることも少なくない。「捨てられない、むしろ集めたくなるクーポンをつくりたい」と企画したマーケティング担当者は、A4 1枚で完結にまとまった企画書を用い、タクシーで移動中に「わたみん家」の営業統括に提案したそうだ。
実際の企画書は『販促会議』誌面でご確認ください。