活況続く大学生向けの広告コンテスト(1)my Japan Award~JALや観光庁、経産省をパートナーに

my Japan Award

中央列の左から2人目がグランプリの鎌田啓生さん。徳島県出身で、カリフォルニア大学で映画を専攻している。

10月中旬から下旬にかけ、現役大学生が主催・参加するマーケティングやクリエイティブ分野の企画コンテストの結果発表が続いた。学生の目線で日本の魅力を表現するCMコンテスト「my Japan Award」、スマートフォンなどを活用したマーケティング企画を競う「applim(アプリム)」など、いずれも広告界のトップクリエイターやプランナーが審査にあたっているのが特徴だ。大手広告主や広告会社が協賛・後援する動きもあり、優秀な学生たちの広告界への関心を高めるとともに、早くから将来を担う人材を発掘・育成したいといった狙いもあるようだ。

米国在住の日本人学生、被災地の人々を撮影したCMで優秀賞

日本航空が協賛、観光庁や経済産業省のクールジャパン室が後援する「my Japan Award」は今年で3回目。6月初旬から9月1日まで「思わず日本に来たくなる特別な体験」をテーマにCM作品を募集したところ、総勢256人がエントリーし87本の作品が投稿された。

10月20日のファイナルイベントにて結果が発表され、最優秀賞を受賞したのは南カリフォルニア大学の鎌田啓生さんによる作品「Ramp up Iwate!」。東日本大震災の被災地を題材にした作品で、被災地である岩手県盛岡市で1カ月過ごした際に撮影した映像を30秒にまとめた。復興へ向け元気に頑張る地元の人々の表情を生き生きととらえ、復興活動に参加する外国人の姿も映し出されている。

鎌田さんは徳島県出身。19歳で渡米し、映画制作を始めた。現在は南カルフォルニア大学映画学部に籍を置きながら、現地企業のCM制作やミュージックビデオの制作などにも取り組んでいるという。審査員の中島信也氏は「今回の課題である“思わず日本に来たくなる体験”に対しての答えがとても上手い。深いドキュメンタリーとして撮った映像の中に光るものがあった」とコメントしている。

次点にあたる「優秀賞」には安東由希美さん(京都造形芸術大学)の「めぐる、神様。」、浜龍之介さん(明治大学)の「平和ぼけ」、中谷真弥さん(京都造形芸術大学)の「流行超特急!」が選出された。

※明日は(2)applim編をお届けします。



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