「フリトレー Smile パレード」ジャパンフリトレー
ジャパンフリトレーは、今年で設立35周年を迎えた。それに合わせ、スナック菓子の「チートス」と「パスティーノ」のプロモーションとして、サンプリングイベント「フリトレーSmile パレード」を1カ月間実施。巨大サンプリングカーで全国6会場を巡った。今回は、リニューアルした「チートス」の販売動向について検証した。
目的と実施施策
35周年で新たに設定したコーポレートメッセージ「Pop Your Time.」の世界観を体現する、サンプリングカー「Smile ボール」を軸に、新聞広告、サンプリングイベント、ウェブサイトなどの施策を実施。リニューアル商品「チートス」と新商品「パスティーノ」の浸透を図った。
調査対象期間は7月30日から9月2日まで。前年同時期と比較した。特に6都市を周遊した8月と前年同期の2011年8月を比較したところ、どの年代においても購入者数、個数、金額すべてが大きくアップしていた。
購入者構成比としては30代・40代で高くなっているが、伸び率としては、40代・50代と70歳以上で伸びていることが分かった。
続いて、このプロモーションを行ったことで新規客が取り込めたかを検証するために、プロモーション実施前の7月1日〜29日の期間でチートスを購入していなかった人を新規客として、対象期間中にどのくらい新規購入者がいたのかを調べた。前年の同時期と比較すると、各年代とも新規客を獲得できていることが分かった。特に40〜50代では、購入者における新規者の割合の伸び率が120%以上となっており、先ほどの購入者構成比同様、今回のプロモーションがこの年代を大きく動かしていることが分かった。
最後に、新たに制定したコーポレートメッセージを伝えたことの効果として、スナック菓子カテゴリーにおいてチートスを含むフリトレー商品全体が伸びているかを検証した。すると、購入者数、個数、金額とも前年よりも伸びていた。
さらに、フリトレー商品におけるチートスの割合も前年に対して伸びており、売り上げ全体の底上げに貢献していると推測される。今後は、獲得した新規客をどのようにロイヤル化していくかが、売上拡大のポイントとなりそうだ。
検証1:購入者構成比の伸び率では40代、50代、70歳以上が特に増加
前期との購入者人数構成比では、40代、50代、70歳以上が伸びた。購入者数、個数、金額はどの年代もアップしていた。
検証2:すべての年代で新規客の獲得に成功
購入者の増加の要因は新規客の獲得が要因。特に、40 代・50 代の伸び率は120%以上となった。
検証3:フリトレー商品全体の売り上げが大幅伸長
プロモーションによってチートスを含むフリトレー商品全体の売り上げが大きく伸びた。
調査概要:カスタマー・コミュニケーションズ(株)が保有する全国食品スーパーの顧客ID付POSデータを使用。食品スーパー150万人のデータから全国の購買を対象に分析した。来店客のポイントカードなどによって顧客識別を行い、一人ひとりの購買履歴を収集することで、より深い購買分析が可能となる。
【シリーズ 『TOP PROMOTIONのその後』】
- パッケージ全面リニューアルで購入人数、売り上げとも大幅アップ!〜販促会議11月号より
- 「みんなで飲む」が伝わり1回当たり購入個数が伸びる〜販促会議9月号より
- 取扱店が大幅に増え10代~20代の購入も増加!日本コカ・コーラ~「Strike! Splash! Sprite!」キャンペーン~販促会議8月号より
- 若年層の購入増加率が目立って上昇 ノンシリコン以外から顧客を取り込む~販促会議7月号より