「食べる大切さ」エッセイコンテスト授賞式

「食べる大切さ」エッセイコンテスト授賞式

特別審査員の竹下景子さんと審査委員長の湯川れい子さん、環境マンガ家で審査員の本田亮さんらを迎えて行われた授賞式。

国連WFPは、11月9日、エッセイコンテスト2012 表彰式を開催した。親善大使の竹下景子さんが「食べる大切さ」をテーマにした最優秀エッセイを朗読。会場となった国連大学に集まった入賞者ほか数十名が温まるエッセイに聞き入った。

「食べる大切さ」をテーマに7月15日~9月28日の間、小学4年生から大人まで幅広い世代を対象に作品を募集した。応募1作品につき給食約一日分(30円)が協賛企業から寄付される仕組みで、応募総数は計6160通となったことから、寄付金額は18万4800円となった。これにより、国連WFPの学校給食プログラムで約6000人の子どもたちに栄養を届けることができることになる。

最優秀作品に選ばれたのは静岡県の近藤 順子さん作「こころの日」。幼い息子さんが来年から通う幼稚園で実施している行事を題材にした作品だ。その幼稚園では、月に一度、世界にいる、満足に食べられない人を思い、お昼はおにぎり一つだけを食べ、その日の給食費を寄付に回す「こころの日」という取組みを行っている。その取組みを通じて子どもが食の大切さを学ぶ姿を素朴な言葉で描いた作品に、審査委員長の湯川氏は、「無邪気な幼な子と、優しい母親の姿が、素直に心に染みて、思わず涙がこぼれました」とコメントしている。

ほかにも、小学生部門賞「分け合って生きること」徳島県・近藤千洋さん、中学生・高校生部門賞「始まりは心」東京都・渋沢早弥さん、18歳以上部門賞「赤札団地」栃木県・赤羽智子さんなど、たくさんの作品が寄せられた。WFPエッセイコンテストのホームページで読むことができる。


※国連WFPは、飢餓と貧困の撲滅を使命に活動する国連の食糧支援機関。募金活動、企業・団体との連携を進め、日本における支援の輪を広げている。

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