藤田社長「広告表現でも競合と差別化を」――サイバーエージェント、スマホ事業強化で広告費30億円投下

テレビCMで開発担当社員の本名・年齢・入社年を公開

Amebaスマホ記者会見1

会見にもCMに出演した12人の社員が登場。会場では各サービスの説明も。


Amebaスマホ

サイバーエージェントは15日から、スマートフォン向けにコミュニティサービスやソーシャルゲームなどを提供する「Amebaスマホ」の大規模プロモーションを開始した。広告費は1カ月で30億円を投下し、16日から全15パターンのテレビCMが放映されるほか、渋谷駅周辺の交通・OOH、ネット広告の展開など過去最大規模の出稿となる。

15日に都内で開かれた会見で藤田晋社長は出稿の理由について、「スマホユーザーの急増によりマスプロモーションが効果を発揮するレベルに達しており、今が勝負どころだと判断した」と説明。「Amebaスマホ」も月間利用者数265万人(2012年9月時点)と、今年6月の114万人から約2.3倍増加と好調に推移していることから、大規模出稿に踏み切った。

一連の広告の企画・制作は放送作家の鈴木おさむ氏が手掛けており、テレビCMでは「Amebaスマホ」の開発プロデューサーを務める12人の社員が登場。鈴木氏がインタビュアーとなり、各社員のデスクを訪れ、各プロデューサーの個性を引き出している。同時に社員の本名や年齢、入社年がテロップで表示されるなど、“作り手の顔が見える”表現にこだわった。また「Amebaスマホ」では、カードゲーム、ペット育成ゲーム、スマホ専用オークションといったターゲットやジャンルが異なるサービスを多数提供しており、12人の個性とともに各々が手掛けるサービスの特徴を印象付ける内容とした。

鈴木おさむ氏演出で、サービスから派生したドラマ番組も

ビデオリサーチの調査によれば、2012年上半期のテレビ出稿量のうちソーシャルゲームなどを含む「通信・WEB系サービス」分野のテレビCMは、前年同期比107.5%(関東地区)と増加を続けている。同社でもこれまで「Amebaピグ」のCMなどを展開してきたが、スマートフォン分野での出稿は初めて。藤田社長も会見で「多くのネット企業がテレビCMを放映しているが、社員の顔を見せることで他社と差別化できれば」と話しており、広告量とともにクリエイティブ面でも競合との差別化を狙う。

さらに鈴木おさむ氏の演出・構成により、「Amebaスマホ」における女性向けの匿名コミュニティサービス「GIRL’S TALK」に投稿された内容をドラマ化。10月からテレビ朝日で放映するなど、サービスから派生したコンテンツ展開も始まっている。

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